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2025.04.21 18:00

波乱に満ちた結婚生活でも長く続く、心理学者がふたりに贈る真の教訓

Shutterstock.com

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結婚に関するアドバイスには「意思疎通をしっかり図ること」「愛情を絶やさないこと」「決して怒ったままベッドに入らないこと」といったものがある。これらの教訓は確かに重要だが、何十年もいっしょにいるカップルに尋ねると、耳が痛いがかなり効果のある別の教訓を教えてくれるはずだ。

波乱がありながらも夫婦の絆を生涯保つのに役立つ、一般的ではない「真の教訓」を5つ紹介する。

1. 話す内容以上にその伝え方が重要

「正直にありなさい」というのは、結婚に関するアドバイスの代表的なものだ。だが思いやりに欠ける正直さは「道徳」を言い訳にした残酷なものになりかねない。長続きしているカップルは単にすべてを打ち明けるのではなく、機転を利かせる。真実を語るが、言葉を慎重に選ぶ。真実が相手を傷つける可能性がある場合には特にそうだ。

相手の気持ちに寄り添わずに正直に伝えると関係を壊し得る。その場合、真実はつながりを築くための架け橋ではなく、鈍器として使われることになる。

専門誌『エモーション』に2019年に掲載された研究では、結婚生活の満足度にはポジティブな感情だけではなく、研究者が「ポジティブな共鳴」と呼ぶ体験の共有も関係していることがわかった。ポジティブな共鳴には、互いの思いやりや相手の気持ちへの同調、そして口調やアイコンタクト、ボディランゲージなどの微妙な動作が含まれる。たとえ対立していても、気持ちが同調し続けているカップルは満足度の高い結婚生活を送っていると答えている。

つまり、長続きする関係においては、正直さには口調やタイミング、思いやりという要素が加味される。 発言の内容と同じくらい、あるいはそれ以上にその伝え方が重要だ。

では、実際にはどのような正直さがあるのだろうか。

相手を萎縮させるのではなく安心させる: 正直さは相手が防御的になるのではなく、心を開くようにするものであるべきだ。「あなたはお金の管理がずさんだ」と言う代わりに、「私は家計のことが心配で、やりくりする方法をいっしょに見つけたいと思っている」と伝える。

適切なタイミングを選ぶ:タイミングを見計らって正直な気持ちを打ち明ければ、耳を傾けてもらい、理解され、感謝される可能性が高くなる。例えば、配偶者が仕事でクタクタになって帰宅したばかりなら、重要な話を持ちかけるのは相手がリラックスするまで待つべきだ。同様に、フラストレーションや疲れ、ストレスなどで感情が高ぶっているときは深刻な会話は避けた方がいい。落ち着いてお互いにつながれる時間を見つけよう。リラックスした週末の午後やいっしょに静かな散歩をするときなどは、オープンで建設的な会話をするのにふさわしい雰囲気になる。

正直さをもってつながる:真の正直さとは、頭に浮かんだことをすべて口にすることではない。距離を生むのではなく、信頼を深める真実を共有することだ。「いつも携帯を触ってるね」と言う代わりに「話がしたい。今夜は携帯なしで夕食を食べない?」と言うことができるだろう。

残酷でも正直に言えばやましさは抱えないかもしれないが、関係が壊れる可能性がある。夫婦関係を本当に維持するのは、優しさをもって伝えられる真実だ。

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翻訳=溝口慈子

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