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2025.04.11 12:30

「恋愛の終わりを告げる」3つの小さな兆候 心が離れたサインを見逃さないために

Shutterstock.com

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カップルの破局は突然起こるように感じられることが多いが、実際には関係が一瞬にして終わることはない。むしろゆっくりと壊れていき、微妙かつ見過ごされやすい形で進行することが多い。

別れ話は唐突に思えるかもしれないが、破局に至る過程は通常、徐々に進む。その頃には親密さはすでに希薄になり、コミュニケーションは非生産的になる。そして、互いに気持ちを通わせたのは過去のものとなる。

こうした変化に早い段階で気づくことは難しい。かなりのエネルギーを注いだ関係であれば、何かが明らかに間違っているという事実を直視するよりも、形式的にやり過ごす方がずっと楽だ。だが些細なことに注意を払うことで、物事がどこに向かっているのか、また必要とされる変化の緊急度合いが明らかになる。

カップルの関係が終わりに近づいているかもしれない兆候を、3つ紹介しよう。

1. 相手のジョークに笑えなくなる

恋愛関係になって間もない段階では、ちょっとした慣習やお決まりの言動、内輪の冗談などは2人の結びつきを強めることに役立つ。他人から見れば馬鹿げているように思えたり、取るに足らないと思える瞬間、例えば独特の挨拶を交わしたり、慣れ親しんだ方法でお互いをからかったり、あるいはおどけて甘ったるい声で話したりといった瞬間は、2人に大きな安らぎと親密さをもたらす。だが時間が経ち、関係が悪化し始めると、かつては楽しかったそうした瞬間は次第に陳腐になり、苛立たしくさえ感じるようになる。

例えば、あなたとパートナーが何年も前の面白い体験について、いつもジョークを言い合っているとしよう。長い間、そのジョークを口にするたびに2人で笑っていた。だが最近、相手がそのジョークを言うと、あなたは微笑む代わりにあきれている自分に気づく。もう喜びを感じず、あなたはそのジョークがまだ面白いふりをしなければならないという義務感を感じる。

専門誌『ユーモア』に2020年に掲載された研究は、相手を笑わせようとする試みを2人がどう受け止めて反応するかが、恋愛関係における満足度の重要な指標のひとつだと指摘している。研究論文の著者は、2人の関係に関するポジティブなユーモアが相手に好意的に受け止められる場合、そうしたユーモアは概していい雰囲気を作り出し、関係の満足度を自然に高めることになると説明している。

だが、ユーモアがネガティブに受け取られる場合、あるいはユーモアに完全に反応しなくなった場合には、関係が大きな問題を抱えていることを示している可能性がある。笑いとユーモアが親密性や喜び、つながりを強める素晴らしい要素であることから、これらが満足のいく関係を築く上で欠かせないものであることが、研究で示唆されている。つまりユーモアが力を発揮しなくなり、笑うことが少なくなってきたら、それは2人の感情的な絆が揺らいでいる兆候かもしれない。

パートナーのジョークに急に興味がもてなくなることは、必ずしも破局が避けられないことを意味するわけではない。しかし、共有するひとときが喜びではなく、むしろお決まりの雑事のように感じられるようになったら、相手への好意が薄れ、気持ちが離れ始めている兆候であることが多い。

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翻訳=溝口慈子

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