【重要なお知らせ:当社を装った偽サイトにご注意ください】

Forbes BrandVoice!! とは BrandVoiceは、企業や団体のコンテンツマーケティングを行うForbes JAPANの企画広告です。

2025.03.24 11:00

「巻き込み力」が組織を強くする プロジェクトを成功に導く人材

金属資源やエネルギー、化学品、流通など幅広い事業領域をもつ三井物産。世界中で多角的なビジネスを展開する同社は、多様な人材を求め、キャリア採用にも力を入れている。

三井物産での働き方や活躍する人材、キャリア人材に求めるものについて、共にキャリア採用で入社した、流通事業本部の鶴木大輔と、エネルギー第二本部の柴村朱音が語り合った。


——最初に、お二人の現在の業務についてお聞かせください。

鶴木大輔(以下、鶴木):流通事業本部にて、マーチャンダイジング事業部の部長を務めています。本邦食品メーカーの商品を国内外で扱う代理店事業のほか、当社自身もアメリカやブラジルに食品製造や中間流通の会社を保有しており、ファストフードチェーンや小売業に向けて商品供給を行っています。

柴村朱音(以下、柴村):エネルギー第二本部の中東天然ガス事業部にて、UAEのアブダビにおけるLNG投資事業に携わっています。私はアブダビ事業室の室長という立場で、1970年代から続くLNGプロジェクトの事業管理と、昨年に投資を決定した新規プロジェクトの管理を行っています。

——柴村さんは2005年、鶴木さんは2017年にキャリア採用で入社されたと伺いました。入社後に携わったなかで、特に印象に残っている業務は何でしょうか。

鶴木:外食・小売事業の室長時代、2020年にコロナ禍に直面した頃が印象に残っています。当社はイタリアチョコレート店の「Venchi」、イタリア料理や食料品を提供する「EATALY」といった店舗を展開しており、コロナ禍で人の流れが激減したため、難しい局面にありました。しかし、この先のビジネスにつなげるためにと、2021年8月にEATALYの旗艦店をオープンしたんです。

当時は社内で厳しい意見がありました。他の投資案件は次々と立ち消えになっていましたから、当然の反応です。ただ、旗艦店を作る話は以前からあり、コロナ禍で他社が撤退したことで、理想的な物件が見つかりました。大変悩みましたが、「ここで踏み出さねば、我々がビジネスをする意味がない」と腹をくくり、社内の賛同者を増やしていきました。オープン直後は苦労した時期もありましたが、徐々に売り上げが回復し、私の手を離れた今も安定した事業へと成長しています。

 

流通事業本部 鶴木大輔
流通事業本部 鶴木大輔

柴村:私は前職で法務部におり、入社後も5年ほど法務に携わっていましたが、2011年に社内の応募制度を使い、エネルギー分野に異動したのがターニングポイントだと感じます。業界知識はもちろん、会計や財務の経験も乏しかったので、しばらく苦労しましたね。周りの先輩や後輩が皆優しく、恥を忍んで聞いても丁寧に教えてもらえたので、本当に救われました。

法務としてアドバイスを行う立場から、自分たちでアカウンタビリティーをもって事業を進めていく立場へと業務が変わりましたが、それまでの経験は無駄ではありません。法務の知見は事業部でも当然役立ちますし、コーポレート側に立ってビジネスを審査してきた目線は、現在の事業を客観的に捉える力に生かされていると感じます。

いかにして次世代に「美田」を残すか

——三井物産の企業文化について聞かせてください。事業に取り組むなかで、「三井物産らしさ」はどのようなところに表れていると感じますか?

鶴木:社内では、役職や経験年数に関係なく「あなたがやりたいことは何なのか?」と繰り返し問われます。私も何度も聞かれていますし、これが三井物産の良いところだなと思っています。「やりたいこと」を尊重する文化があるからこそ、それぞれがオーナーシップを持ち、熱意を持って挑戦できる。それを組織として後押しするのが、「三井物産らしさ」だなと。

柴村:入社して驚いたのは、この会社や仕事が好きな人であふれていたことでした。会社が好きだからこそ、「自分が持つネットワークや知見を誰かの役に立てたら」というマインドがあり、部門を超えた連携にもつながっているように思います。

 

エネルギー第二本部 柴村朱音
エネルギー第二本部 柴村朱音

鶴木:そもそも事業規模が大きいので、1人でできることは少なく、周りを巻き込まねばならないことがほとんどですしね。その意味では、「巻き込み力」は三井物産らしさを発揮するために必要なスキルだと思います。先ほどお話したコロナ禍での出店も、最初は異なる意見もありましたが、賛同者を一人ひとり巻き込むうちに「いつやるの?」「早くやろうよ」と周囲のほうが盛り上がって後押ししてくれるようになりました(笑)。

柴村:巻き込んでファンになってもらうと、一気に加速するところがありますよね。

鶴木:もちろん、人を巻き込むにはビジネスとして成立する根拠を明確することが大切です。成長見込みやリスク管理など含め、総合的に判断できる材料を提示せねばなりません。ただ、それだけでは不十分で、「自分が必ずやり切る」という覚悟も必要です。冷静な判断力と熱意の二つがそろってこそ、人は動くのだと思います。

——プロジェクトを長期的に発展させていくためには、プロジェクトを始めた人の判断力の基準や熱意が次世代に引き継がれ続けることが重要かと思います。それらはどのように継承されるのでしょうか。

鶴木:三井物産には「在り姿」という言葉があります。5年後、10年後にこの事業がどういう姿であるべきか、社会や当社にとってこの事業に取り組む意義は何かといったことを、事業計画や中期経営計画などで、定期的に考える機会があるのです。在り姿を描き、そこから逆算して、今やるべきことをチームで共有するようにしています。

柴村:エネルギー分野の場合は50年以上続くプロジェクトがあり、数え切れないほどの方々が担当を引き継いできた歴史があります。これほど長くプロジェクトを続けるには、短期的な成果を求めるだけでなく、中長期的な視座で取り組むことも大切です。

実際、現在私が担当している新しいプロジェクトも、相手国のニーズや期待を理解し、貢献することの積み重ねで築いてきたパートナーシップから生まれたものです。先輩方が脈々と受け継いできたものを絶やさぬように、私も次の世代にバトンを渡せたらと考えています。

鶴木:かつての上司は「『いかに次世代に美田を残せるか』を考えるのが、君たちの仕事だ」と常に口にしていました。自分の代だけが盛り上がるような仕事、次の世代が苦しむような仕事をしてはいけない、と。

自分がプロジェクトの創設者である場合は、次の世代が受け継げるように体制を整える。自分が受け継ぐ側であれば「自分の代でさらに良くしよう」と、オーナーシップを発揮して取り組む。そうしたマインドを持つ社員は多いと思います。

既存のスキルに固執せず、主体的に道を切り拓く

——三井物産では、どのような人材が活躍していると感じますか?

柴村:決められた手順や明確な答えがある業務は多くありません。そのため、主体性を持ち、周囲を巻き込みながら仕事を進める力が求められます。自分が何をすべきかを考え、その実践のために必要な誰かを説得し、巻き込みながら前に進める。あるいは、必要な情報を主体的に収集し、意思決定をしていく。そうした方が活躍されている印象です。

鶴木:自分の専門分野に留まらず、貪欲に知識やノウハウを吸収し続ける姿勢が大切だと考えています。当社の事業はファイナンスをはじめ、マーケティングや組織マネジメントなど多岐にわたるスキルが求められます。なんらかの専門領域を持つことは強みになりますが、さらに関連する分野を学び、実践できることが重要です。加えて、周囲から謙虚に学ぶ姿勢も忘れてはいけないと考えています。

——社員が働くモチベーションに寄与している、社内制度やカルチャーなどはありますか。

柴村:会社として人材育成に力を入れていることもあり、研修プログラムがとても充実していると思います。私自身、10年ほど前にハーバードのマネジメントプログラムに2週間参加したのは、とても良い経験になりました。語学研修なども豊富で、キャリアアップの手段として有用だと感じています。

(関連リンク:人材育成制度 | 三井物産 採用ポータルサイト | MITSUI & CO.RECRUIT

鶴木:カルチャーの面では、他の本部との垣根が低いこともモチベーションに影響していると思います。自部署で抱えきれないテーマが出ても、他の本部に聞けば親身になって教えてくれますし、大体のことは解決の糸口が見いだせますから。とても心強いですし、自分の仕事の幅が拡張される感覚がありますね。逆に、自分たちの仕事が他の本部の役に立つ場面もあり、それも充実感につながっています。

——最後に、キャリア採用で入社する人材に求めることをお聞かせください。

柴村:培ってきたスキルや専門性を、自身の業務に生かすだけでなく、どうすればチームの他のメンバーや部門を超えた領域まで貢献できるのかを考えられる方が求められると思います。当然ですが、会社が変われば仕事も変わります。過去の経験にとらわれず、自ら積極的にチャンスを作っていける方と一緒に仕事ができたらうれしいです。

鶴木:既存のスキルに固執せず、新たな挑戦に前向きに取り組める姿勢が重要だと考えています。自分の可能性を広げる意欲がある方、知的好奇心を持って学び続けられる方であれば、活躍できるのではないでしょうか。

もうひとつ、オーナーシップも重要な要素です。多くの社員がオーナーシップを持って業務を遂行しています。「やりたいこと」が尊重される文化であるからこそ、オーナーシップを忘れず、自ら道を切り拓いていける方に入社してもらいたいですね。

つるき・だいすけ◎三井物産 流通事業本部マーチャンダイジング事業部長。国内銀行、外資系コンサルティング会社等を経て2017年に三井物産株式会社にキャリア入社。

しばむら・あかね◎三井物産 エネルギー第二本部中東天然ガス事業部アブダビ事業室長。前職はITベンダー会社で、法務を担当。2005年に三井物産株式会社にキャリア入社。

Promoted by 三井物産/text by 井上マサキ/ photograph by 飯本貴子/ edited by 杉山大祐(ノオト)