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2025.04.21 18:00

波乱に満ちた結婚生活でも長く続く、心理学者がふたりに贈る真の教訓

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このような成長には次のようなものが考えられる。

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距離を生む性格の傾向を改める:距離を生みがちなのは「一匹狼」や「頑張りすぎる人」、あるいは「絶対に間違わない人」かもしれない。時に、性格の特徴のように感じられるものが単なる自己防衛であることもある。そうしたエッジを和らげることで、つながりを持つ余地が生まれる。

愛を遠ざけている習慣を変える:中には、結婚してから大量の飲酒をやめる人もいる。また、憤りを生む対立方法を取らなくなる人もいる。これらは強制された変化ではなく、パートナーとともに選択したものだ。

エゴよりも親密さを優先する:成長とは、守りの姿勢に入るより耳を傾ける、「でも」という言葉を使わずに謝る、あるいはまだ傷ついている最中であっても修復を試みることを選ぶことを意味することが多い。

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困難をうまく乗り越えるカップルは、変化を乗り切るだけでなく、変化を歓迎する。結局のところ、結婚とはただいっしょに年を重ねるだけでなく、いっしょに成長することでもある。

5. 昔を恋しく思うのは当たり前

結婚生活で経験するかもしれない悲しみについては、誰もあなたに警告してはくれない。どんなに健康的なカップルでも、それまでに享受していたものの喪失を悲しむ。子どもができる前の自由奔放さやかつて共有していた若さ、人生が大変になる前の屈託のなさなど。この悲しみにはさまざまな形があり、それを言葉にすることが悲しみから立ち直る第一歩となることが多い。

このような瞬間には、次のようなことが起こるかもしれない。

お互いの昔の姿が懐かしく思える:たとえ今、あなたの隣にいる人がより現実的で頼りになる人だったとしても、結婚したのは無邪気な夢想家だったかもしれないし、真夜中にあなたのために詩を書いてくれた人だったかもしれない。その対比は、存在しているがまったく同じではなくなってしまった人を悼んでいるような気持ちにさせる。

かつての自分への憧れ:パートナーが最初に恋に落ちたときの自分は、明るくてユーモアがあり、魅力的だったかもしれない。そうした要素が薄れてしまうと、以前の自分を心から恋しく思うようになる。

こうした悲しみは涙や混乱、あるいは説明できない静かな悲哀として現れる。多くの場合、癒しの過程は過去を塗りつぶすことではなく、過去を尊重することから始まる。昔の写真を見返して思いを馳せたり、なくしたものについて語ったりすることで、いっしょに成長しながら回想することができる。そして、成長すれば本質的に何かすばらしいものが残る。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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