宇宙

2025.04.14 17:00

米ブルーオリジン、女性6人搭乗のロケットをまもなく打ち上げ

ブルーオリジンの観光ロケットに搭乗する歌手のケイティ・ペリー(Robert Smith/Patrick McMullan via Getty Images)

ブルーオリジンの観光ロケットに搭乗する歌手のケイティ・ペリー(Robert Smith/Patrick McMullan via Getty Images)

歌手のケイティ・ペリーや放送ジャーナリストのゲイル・キング、そしてジェフ・ベゾスの婚約者であるローレン・サンチェスを含む6人の女性だけのクルーが、ブルーオリジンの観光ロケットで米国時間4月14日に宇宙に向かおうとしている。

ペリーやキング、サンチェスらは、科学者のアマンダ・グエンとアイシャ・ボウ、そしてインディペンデント系の映画プロデューサーであるケリアン・フリンらとともに、1963年以降で初となる女性のみの宇宙飛行を行うことになる。

ブルーオリジンは、米東部時間4月14日9時30分(日本時間4月14日23時30分)の打ち上げを目指しているが、天候や技術的な要因により遅れる可能性もある。打ち上げの模様は、公式ウェブサイトSNSでライブ配信される。

今回のミッションは、すでに複数の著名人を宇宙に送り込んでいるブルーオリジンの宇宙船ニューシェパードによって実施される。

今回のミッションに関して、ペリーは雑誌Elleのインタビューで「私は20年近く前から宇宙に行きたいと思ってきた」と語り、「宇宙をグラマラスなものにしたかった」と述べている。彼女はまた、AP通信に対して「昔から天体物理学や天文学、占星術、星に興味があった」と語り、「世界の若い女性たちに自分も将来、宇宙に行きたいと思ってもらいたい」と述べている。

ペリーを含む6人を乗せた宇宙船は、高度100キロメートルにあるカーマン・ライン(大気圏と宇宙の境界とされる仮想のライン)をわずかに超える場所に到達し、11分間の飛行を行う予定だとされている。彼女らは数分間の無重力状態を体験した後に地球へ帰還する。ロケットは完全自律型で、パイロットは搭乗しない。

ブルーオリジンの創業者であり世界で2番目に裕福な人物であるジェフ・ベゾスは、ニューシェパード初の有人飛行となった2021年7月のミッションで宇宙に向かった。このミッションには、ベゾスの弟のマーク・ベゾスや女性飛行士のウォリー・ファンク、そして当時18歳のオリヴァー・デーメンらが同行した。

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編集=上田裕資

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