歌手のケイティ・ペリーや放送ジャーナリストのゲイル・キング、そしてジェフ・ベゾスの婚約者であるローレン・サンチェスを含む6人の女性だけのクルーが、ブルーオリジンの観光ロケットで米国時間4月14日に宇宙に向かおうとしている。
ペリーやキング、サンチェスらは、科学者のアマンダ・グエンとアイシャ・ボウ、そしてインディペンデント系の映画プロデューサーであるケリアン・フリンらとともに、1963年以降で初となる女性のみの宇宙飛行を行うことになる。
ブルーオリジンは、米東部時間4月14日9時30分(日本時間4月14日23時30分)の打ち上げを目指しているが、天候や技術的な要因により遅れる可能性もある。打ち上げの模様は、公式ウェブサイトとSNSでライブ配信される。
The NS-31 crew is gearing up for launch! 🚀
— Blue Origin (@blueorigin) April 11, 2025
Watch Aisha Bowe, Amanda Nguyễn, Gayle King, Katy Perry, Kerianne Flynn, and Lauren Sánchez lift off from Launch Site One on April 14. Live coverage begins here on Monday at 7:00 a.m. CDT. pic.twitter.com/3TRvxPFHKZ
今回のミッションは、すでに複数の著名人を宇宙に送り込んでいるブルーオリジンの宇宙船ニューシェパードによって実施される。
今回のミッションに関して、ペリーは雑誌Elleのインタビューで「私は20年近く前から宇宙に行きたいと思ってきた」と語り、「宇宙をグラマラスなものにしたかった」と述べている。彼女はまた、AP通信に対して「昔から天体物理学や天文学、占星術、星に興味があった」と語り、「世界の若い女性たちに自分も将来、宇宙に行きたいと思ってもらいたい」と述べている。
ペリーを含む6人を乗せた宇宙船は、高度100キロメートルにあるカーマン・ライン(大気圏と宇宙の境界とされる仮想のライン)をわずかに超える場所に到達し、11分間の飛行を行う予定だとされている。彼女らは数分間の無重力状態を体験した後に地球へ帰還する。ロケットは完全自律型で、パイロットは搭乗しない。
ブルーオリジンの創業者であり世界で2番目に裕福な人物であるジェフ・ベゾスは、ニューシェパード初の有人飛行となった2021年7月のミッションで宇宙に向かった。このミッションには、ベゾスの弟のマーク・ベゾスや女性飛行士のウォリー・ファンク、そして当時18歳のオリヴァー・デーメンらが同行した。