映画

2025.04.14 10:35

Netflix新作ドラマ『ここが世界の最北端』が100%の批評家スコアを獲得

JASPER SAVAGE/NETFLIX

JASPER SAVAGE/NETFLIX

Netflix(ネットフリックス)がまたもやニッチだがヒットする新しい分野を見つけ出した。今回紹介する作品は、ネットのヘッドラインをにぎわすような作品ではないかもしれないが、チェックした方が賢明な、すばらしい新作コメディだ。

Netflixの新作ドラマ『ここが世界の最北端』は、Rotten Tomatoesで100%の批評家から高評価を獲得し、視聴者からの高評価も全体の93%と、すばらしい成績を獲得した。日本語版Netflixの公式ページに掲載されているあらすじは以下の通りだ。

「お互いのプライベートまで筒抜けな北極圏のとある小さな町。生まれ育ったこの町で、希望を胸に若き女性が新たな自分を見つけようと奮闘する」

『ここが世界の最北端』は、ドラマ『Reservation Dogs(原題)』や、ライセンスを取得した米国Netflixが現在も放送中の警察ドラマ『Dark Winds(原題)』など、先住民や少数民族を描く最近のテレビドラマのトレンドを反映している。『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』でさえ、エミー賞の数部門にノミネートされたほどだ(私はこのドラマが上記の作品と同じクオリティを持っているとは思えないが)。『ここが世界の最北端』は全8話の構成で、それぞれのエピソードが平均25分程度と見やすいのが特徴だ。また、このドラマはいわゆる「リミテッドシリーズ」ではないようで、第2シーズンが制作される可能性もあるが、製作費も安く、一気見にも最適で、初動で確かな視聴回数を獲得した本作品の第2シーズンが制作されない理由は見当たらない。

JASPER SAVAGE/NETFLIX
JASPER SAVAGE/NETFLIX

もちろん、Netflixは常にクオリティのアップダウンが激しく、まあまあの作品や駄作が上位にランクインすることもある。しかし、私たちを驚かせるような新シリーズが登場するのはいつだって嬉しいもので、『ここが世界の最北端』もそんな作品の1つだろう。以下は、それを最もよく要約していると思われる2つのレビューである。

・The Hollywood Reporter:「『ここが世界の最北端』のユーモアは控えめで、時折腹を抱えて笑ったり、記憶に残る名セリフを言う程度だ。しかし、見続けているうちに、私の顔に笑みが絶えないことに気づいた」

・LA Times:「感情に訴えかけるシーンや大きな波乱、人生を変えるようなジレンマにあふれているが、何よりもこの番組は、人々、そしてあなたを幸せにするためにあると感じる」

1日か2日で観終えることができる作品なので、本作がこのような賞賛の数々を得た理由を自分の目で確かめてみるのもいいかもしれない。シーズン2の可能性についてはまだ誰にもわからないが、私はすでにその可能性をひしひしと感じている。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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