宇宙

2025.03.12 10:00

NASA、アルテミス計画でロケットに同乗するぬいぐるみのデザインを募集

Shutterstock.com

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NASAのアルテミス計画における次の大きな目標は、宇宙飛行士を月の周回軌道に送り、安全に地球へ帰還させることだ。有人で行われるアルテミス2号のテスト飛行は2026年に打ち上げられる予定だが、その際あなたがデザインしたアイテムを、宇宙船オリオンに乗せることができるかもしれない。

NASAは世界中のクリエイターから、「Zero Gravity Indicator(ゼロ・グラビティ・インジケータ)」のデザインを募集中だ。NASAは米国時間3月7日の公募開始に際して、「ゼロ・グラビティ・インジケータとは、宇宙船と乗組員が宇宙空間に到達したことを視覚的に示す小型のぬいぐるみです」と説明している。これらの小さなマスコットは、浮遊していることを示せるように船内でゆるく固定される。

NASAムーン・マスコット・デザイン・チャレンジ

NASAはクラウドソーシング企業のFreelancerと提携し、「Moon Mascot design challenge(ムーン・マスコット・デザイン・チャレンジ)」を実施している。NASAは「アルテミス計画やミッション、あるいは探査と発見の意義を表す独創的なデザイン」を求めている。要求範囲は広いが、使用できる素材やサイズには明確な制限がある。募集されるインジケータのサイズは最大6インチ(約15センチメートル)まで、重量は0.75ポンド(約340グラム)までとされている。

さらに、使用可能な素材も限られている。難燃性の糸、フェイクファー、ポリエステル繊維の中綿、特定の種類の布地のみが承認されており、乾燥オレンジや金属、紙など、リスト外の素材を用いる作品は選考対象にならない。いわゆる柔らかいぬいぐるみを想定しているわけだ。

応募期限は米国時間2025年5月27日で、ファイナリストは米国時間2025年7月31日までに発表される予定だ。子ども向けと大人向けを含む4つのカテゴリーが用意され、それぞれに賞金が設定されている。最終的に宇宙に送り出すデザインを決定するのはNASAの判断による。

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翻訳=酒匂寛

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