キャリア

2025.03.02 13:00

「失業中のテック系労働者」が目指すべき、6つの意外で高収入の転身先

zimmytws / Shutterstock

まとめ:失業中のテック系労働者が留意すべきこと

ヴェイガによれば、テック業界でレイオフが起きているからといって、あらゆるチャンスが絶たれたわけではなく、むしろ、仕事がある場所が変わっているだけだという。

「AIは、テック系の職種を駆逐しているわけではなく、ゲームのルールを変えているだけだ」と、同氏は強調する。この主張は、AIによる失業への恐れが、実は根拠のないものだとする、複数の研究結果とも符合している。

「AIは、働く人たちに自己改革を迫っている、というのが実態だ」と、同氏は主張する。「ソフトウェアエンジニアがサイバーセキュリティの専門家になり、製品管理責任者が医療分野のIT責任者になり、テックサポートのスペシャリストが、空調設備や電気工事の分野で熟練技術者になる例もある。大事なのは、テクノロジーがどの分野で成長しているかを理解し、人間の専門知識が今でも必要とされている分野はどこなのかを理解することだ」

「AIや自動化の動きは、プロフェッショナルに対して、自身のキャリアを見直すよう迫っている。これは単なる机上の空論ではなく、今、実際に起きていることだ」と、ヴェイガは述べる。「元ソフトウェアエンジニアがAIセキュリティの構築を行なったり、テックサポートのスペシャリストが電気技師になったり、レイオフされたSaaS関連従業員が航空宇宙業界の整備士に転身したりするケースを、我々は目の当たりにしている。非常に大きな変革だが、変化を積極的に受け入れようとする人にとっては大きなチャンスでもある」

ヴェイガは、「レイオフされた労働者に、私が常に伝えていることがある。それは、『君には2つの選択肢がある。縮小する一方のチャンスを追いかけるか、雇用市場の動向の先を読んで動くかだ』ということだ」と述べる。「最も賢明なプロフェッショナルは、すでに大胆に動いている。そして、リスクをとることをためらう者たちは取り残されている」

レイオフされたテック系の労働者が心に留めておくべき重要な教訓はおそらく、一見ピンチに思えるレイオフを、チャンスとして考えようということだろう。

forbes.com 原文

翻訳=長谷 睦/ガリレオ

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