ただし、米国における2025年の賃金危機を受けて、労働者の73%は金銭的に苦労しているとの調査結果もある。2023年から2033年までのあいだに毎年1900万件の求人が予想されているが、キャリアリソースサイトのResume Genius(レジュメ・ジーニアス)は、求職者たちが、成長中のチャンスがどこにあるかを知っておくことが重要だと考えている。
こうした背景をもとに、同サイトは2025年版の高需要職種リポートを発表し、このなかで2025年の高給・高需要の職種トップ15を選出した。選出にあたっては、職の安定性とチャンス、米国での中央値を上回る給与、業界の長期的成長を基準とした。
2025年の高給・高需要の職種はどのように選出されたか
レジュメ・ジーニアスの調査チームは、米国労働統計局(BLS)の2023~2033年データを利用し、各職について、加重スコアリングシステムによる評価を行った。レジュメ・ジーニアスの調査チームは、それぞれの職種が最新の雇用市場トレンドや業界変化にどの程度適合するかを分析し、1~5点で評価した。これは、その職種の雇用市場における適合性に関する予想を示すものだ。さらに、それぞれの職種をさまざまな学歴レベルにわたって評価し、以下の点に基づき、加重スコアリングシステムによって順位付けした。具体的には以下の通りだ。
・年間予想求人数(50%):毎年予想される新規および補充の求人数
・長期的な職種の成長率(30%):雇用者総数の予想増加率
・給与の中央値(20%):労働統計局の報告書による、米国の年間給与の中央値である4万8060ドル(約730万円)を上回ること
各要因は、比較の一貫性のため標準化された。最終的に、重み付けした総合点に基づいて選出された15の職種を、レジュメ・ジーニアスが選ぶ「2025年最も高給・高需要な職種」としてまとめ、トップ15を明らかにした。
以下ではまず、全般的な傾向について説明し、文末でトップ15を紹介する。