世界に通用するボディランゲージを使う
言葉は大事だが、人となりについて多くを語るのはボディランゲージだ。研究によると、コミュニケーションの半分以上を非言語的シグナルが占めているという。言葉を発する前から、相手は、あなたについての意見を形成し始めているわけだ。
とはいえ幸いにも、自分の立ち居振る舞いをほんの少し変えるだけで、ビジネスシーンを問わず、親しみやすさや信頼度、好感度をたちまち上げることは可能だ。
まずは姿勢からだ。自信がある人間に見られたいなら、立っていても座っていても、背筋を伸ばし、肩の力を抜こう。腕を組むと、他人を寄せ付けないタイプだとか、他人に無関心だと思われてしまう可能性がある。手の動きも大きな役割を果たす。
対人スキルの専門家ヴァネッサ・ヴァン=エドワーズは著書『Cues: Master the Secret Language of Charismatic Communication(しぐさ:カリスマ的なコミュニケーションという秘密の言葉をマスターしよう)』(未邦訳)の中で、身振りや顔の微細な動きといったシンプルな非言語シグナルは、他人としっかりと結びつく上で役立つと説明している。
うなずくだけでも、話をきちんと聞いていることが伝わるし、話をするときに手をほんの少し持ち上げれば、より魅力的で親しみやすい印象を与えられる。初対面の人と握手するときは、親しみを込めてしっかり握ると大いに効果的だ。
好感度とはつまるところ、相手にどんな印象を抱かせるかということだ。前向きなエネルギーを発し、約束を守り、人の役に立つことを誠心誠意心がければ、信頼感と有意義なつながりが生まれる。
あなたに対する他の人の見方や印象をかたちづくるのは、日常の首尾一貫した言動だ。そして嬉しいことに、好感度を高めるためのスキルは、日々の積み重ねで身に着けることができる。ちょっとしたことに気を配るだけで、人間関係が大きく変わっていくのを実感できるだろう。ぜひ取り組んでみてほしい。