【重要なお知らせ:当社を装った偽サイトにご注意ください】

キャリア

2025.01.31 09:30

Z世代にとってリーダーの役割が「魅力的でない」3つの理由

Shutterstock.com

Shutterstock.com

社会に出て間もない人にとって、会社での昇進はもはやひたむきに追求する目標ではない。実際、Z世代は組織や部下を引っ張っていく役割を担うことにあまり興味がない。Z世代のそうした姿勢が続けば、組織を率いる人がやがて足りなくなる。

では、若手社員が昇進を嫌う理由は何だろうか。

米コンサル会社DDIの応用行動研究センター(CABER)でディレクターを務めるステファニー・ニールは、「ここ数年、組織やチームの統率は著しく難しくなっており、そうした役割の多くは労働者の目に魅力的には映らなくなっている」と話す。「不確実な経済状況や社内政治での対立の激化、ハイブリッドチームやリモートチームの管理、より少ないリソースでより多くのことをこなすことなど、率いる立場にある人たちはプレッシャーの高まりに直面している。その一方で、上層部からの支援は限定的であることが多い」

ニールによると、「統率する役割を担う人たちは参っており、ずっと続けるのは不可能だと感じている」という。

会社に入ってそうした状況を目の当たりにしているZ世代は、他山の石としている。仕事より私生活や趣味の方が大事という考え方も相まって、Z世代がリーダーの役割に魅力を感じないのも無理はない。

「Z世代の多くは、管理職はストレスの多いキャリアパスとみており、目的に欠け、責任や給与増に見合うものではないと考えるようになっている」とニールは語る。「その代わりに、負担を増やすことなく自分の仕事だけに集中できる職務を選んでいる」とも指摘する。

Z世代の計算では、リーダーになるというのは割に合わないのだ。
次ページ > 統率する役割が魅力的でない3つの理由

翻訳=溝口慈子

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事