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2025.01.11 09:45

新成人は長生き思考 半数は100歳まで生きたい

GettyImages

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もうすぐ成人の日を迎えるが、2022年4月1日から18歳が成人となり、従来の20歳で式を行うことを「二十歳の集い」などと名称を変えて対応したり、18歳から20歳まで合同で行うなど成人の日の扱いも地域によってまちまちだ。

そうした中、博報堂のシンクタンク100年生活者研究所が、18歳から80歳の男女を対象に「新成人にとっての人生100年時代の幸せ」に関する意識調査を行っている。

それによると、18歳は大人だと思うかとの問いに、「そう思う」「やや思う」が、全体では56%が回答。新成人層(18歳~20歳)に絞ってみると、73%が大人だと思うと回答している。成人=18歳という意識は、新成人層のほうが高くなっている。

続いて、100歳まで生きたいかとの問いに、「とてもそう思う」「そう思う」が、全体では31%だが、新成人層だと51%と半数の人が生きたいと回答。新成人層のほうが未来を好意的に受け止めているようだ。

また、人生100年時代における大人とはどんな人だと思うかとの問いには、100歳まで生きたい人と全体では、「年齢に関わらず自分らしく生きる人」「長い人生で楽しみを見つけ続けられる人」「経済的に自立した生活がおくれる人」の順でトップ3は同じだが、生きたい人の割合がより高くなっている。一方、新成人層は「長い人生で楽しみを見つけ続けられる人」が51.3%でもっとも高く、「年齢に関わらず自分らしく生きる人」が41.5%、「いろんなことに挑戦し続けられる人」が41.3%と続いている。探究心を持ち続けることが、新成人層の長く生きるモチベーションだと考えている人が多いようだ。

昨年、同研究所が実施した「100年生活者調査~2024年定点調査 国際比較~」では、100歳まで生きたいと思う割合が、他国に比べて20~30ポイント以上低かった。日本人は、「みんなの役に立ちたい」より「迷惑をかけたくない」、「チャンスが増えること」より「不安が増えること」、「幸せそうに見える」より「大変そうに見える」とネガティブな考え方のほうが多く、ポジティブに考える人は少ない。ただ、今回の調査では、全体でも若干上がり、新成人層では他国と肩を並べるレベルになっている。よりポジティブ思考になれる社会構築が望まれるところだ。

出典:100年生活者研究所「新成人にとっての人生100年時代の幸せ」調査より

文=飯島範久

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