キャリア

2025.01.31 09:30

Z世代にとってリーダーの役割が「魅力的でない」3つの理由

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若いリーダーの育成

働くZ世代の多くは、正式なリーダーのポジションにはまだ興味がないものの、自分のスキルアップには力を注いでいる。そしてその多くは、会社が用意した研修とは別に、自分でスキルアップに勤しんでいる。「Z世代は自分よりも知識や経験が豊富な人に教えを乞い、自己学習し、定期的なフィードバックを求めることで人材育成で不足している部分を埋めている」とニールは言う。

組織は早い段階からプロフェッショナルの育成に投資することでチャンスをつかめる。「多くの企業は、リーダー育成の対象にポテンシャルの高い若手社員やキャリアの浅いプロフェッショナルを含めず、キャリアを積んだ社員に注力している」とニールは指摘し「若い社員から始めることが重要だ」と語る。

次世代のリーダーが最優先すべきものはソフトスキルだろう。「フィードバックのやり取りやチームへの影響力、難しい話し合いの対応など、重要な能力・行動特性の向上を優先すべきだ。というのも、これらのスキルは信頼を築き、チームで良好な関係を育むために不可欠だからだ」

管理職はZ世代の社員の業績が悪くならないよう、そしてタイムリーにフィードバックするために、定期的に指導・相談の場を設ける必要がある。

最後に挙げたいのは、Z世代の社員は自分のスキルを活かす機会を必要としているということだ。「Z世代の社員に影響を及ぼし得る意義深い役割を与えることで、彼らの成長を加速させるといい」とニール。「組織の取り組みに有意義に貢献できるよう、戦略的で視認性の高いプロジェクトに若手社員を引き込む」ことを提案する。

会社のビジョンと、それを実現するための自分の役割を理解すれば、Z世代は組織を率いることに対して前向きになるかもしれない。今日のリーダーが注力すべき仕事は、将来のリーダーが支援され、育てられ、そして評価される職場のカルチャーをつくることだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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