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リーダーシップ

2025.02.20 16:15

部下を疲れさせる上司ランキング 働きやすい環境をつくる知恵

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部下に好かれる上司もいれば嫌われる上司もいる。だが、部下を「疲れさせる」上司は、部下のモチベーションに直接影響するので困りものだ。一生懸命にやっているツモリでも、もしかしたら部下を疲れさせているかもしれない。上司のみなさん必見の調査結果が公開された。

関西地区を中心に飲食事業を展開するエミリスは、10代以上の働いている男女501人を対象に、部下を疲れさせる上司に関するアンケート調査を行った。それによると、いちばん疲れるのは「指示があいまい」な上司だった。さらに、「一貫性がない」、「仕事をしない」、「感情を表に出す」が僅差で続く(複数回答)。

「あいまいに指示したわりにチェックは厳しい」という勝手な上司もいるようだ。また、指示内容がブレるので午前中の仕事が無駄になる、自分はいいが部下はダメといったダブルスタンダードという一貫性のない上司、自分のやり方でないと納得しない、そのくせそのやり方が非効率、といった部下を認めない上司、マイクロマネジメントで部下の自主性を奪う細かい上司といった実例が聞かれた。

以上は上司としての能力に欠ける場合だ。その上司が真面目な人物なら、社内研修などで研鑽を積んで良い上司に生まれ変わる可能性が十分にある。厄介なのは、仕事をしない、感情を表に出す、威圧的な言動、責任逃れをするという、人として疑問を感じる上司だ。こうした上司が職場に与える影響を聞くと、「モチベーションの低下」、「作業効率が落ちる」、「雰囲気が悪くなる」と、まったくいいところがない。上司とのやりとりを押し付け合って同僚同士の仲が悪くなる、機嫌を取るのが精神的に辛い、仕事ができる若い子がどんどん辞めていくといった深刻な事態も招いている。

このような問題上司は脇に置くとして、部下たちは上司にどんな配慮を求めているのだろうか。もっとも多かった意見は「相談しやすい環境づくり」だった。以下、「部下への理解」、「明確な指示」、「部下に仕事を任せる」など、疲れる上司の裏返しが並ぶ。とりわけ、いつでも相談できることが安心感につながり、快適に仕事ができるようになるとエミリスは指摘している。

この調査の監修を行った堀田経営コンサルティング事務所の代表者、堀田泰希氏は、上司と部下の関係は「単なる役割分担のひとつ」に過ぎず、職場は「ドライさをベースにした個人のスキル習得の場」と捉えるべきだと話す。部下も上司も、お互いを商談相手だと思って、わかりやすい指示を出したり、不明点を確認するように心がけるとよいという。「自分以外はすべてお客様」と考えて尊重することで「身近だからこそ起こるボタンの掛け違い」を防げるということだ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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