参謀本部は被害の程度などは「確認中」だとしているが、ロシアの軍事ブロガーらは、今回を含め、ロシアの最も重要な産業の「急所」で国内に30カ所前後ある大規模製油所に対するウクライナのドローン攻撃が相次いでいることに動揺している。ある軍事ブロガーは「製油所がまた炎上している」と記し、戦略施設である製油所の防空システムに不備があるとして不満を示している。
The Lukoil refinery of Kstovo, Nizhny Novgorod, in Russia has been severely hit by UAVs. Flames are consuming large parts of the facility, which processes annually 15 million tons of crude oil. It is the forth largest refinery in Russia in terms of production. pic.twitter.com/ZAhUTpbDqL
— (((Tendar))) (@Tendar) January 29, 2025
先週には、ロシア西部リャザニ州リャザニにある製油所もウクライナのドローンで攻撃されていた。この製油所の2024年の原油精製量は1310万トン(日量26万2000バレル)でロシア全体の5%近くを占めるとされる(編集注:ブルームバーグによると、クストボの製油所の原油精製量は日量約34万バレルにのぼる)。今月の一連の製油所攻撃によって、ロシアの製油能力は10%以上押し下げられた可能性もある。
The Ryazan oil refinery was struck by a series of UAVs. The resulting explosion was quite impressive.
Ukraine‘s air campaign against Russia‘s energy infrastructure is in full swing.
Source: Telegram / OperativnoZSU pic.twitter.com/nuUqvAXc8G — (((Tendar))) (@Tendar) January 24, 2025
おそらく百万ドル単位かかる製油所の修復費に比べれば、ドローンの製造コストはたとえ群れで運用するにしても安い。ウクライナが長距離攻撃ドローンのベースに使っている機体のひとつ、国産のアエロプラクトA-22スポーツ機の価格は13万ドル(約2000万円)程度だ。