新たな発想をするための方法論 ステップ3
「新たな発想をする」方法のステップ3は「知らないことは調べる」です。ステップ2で高くアンテナが張れるようになると、より多くの情報を受け取る事になります。そうなると、知らない事も多くでてきます。知らない事は恥ずかしい事ではありません。したがって、「知らないことは調べる」という習慣が重要になってきます。そして、良質の情報を取り込むことを行います。いまや検索サービスやWikipediaのような電子辞典型のコンテンツへのアクセスが簡単になって、調べるという事がとても簡単になりました。しかし残念な事に、知らない言葉や理論がでてきても調べない人は結構多いのではないかと思います。知らない事を調べて、既知にする事で、それまでに知っていた事と結び付けた知識を構築してゆける事になります。個々の知らない事柄が知っている多くの事柄と有機的に結びついて、あたかもインターネットのサーバ同士の繋がりのような知識が「スケールフリー」ネットワーク化していく感じがしていくと思います。
しかも最近は生成AIの代表格であるchatGPTに知らなかった事柄を聞いてみる事が可能になり、検索結果以上に網羅的で構造的に整理された説明を受け取る事ができるようになりました。ここで少し気を付けておきたいのが、例えばchatGPTに取り込まれた情報は少し前のデータとなっていたりする為、昨日今日起こった事に対する正確な説明を得られる訳ではない事です。
それとこれはもっと重要な事ですが、いわゆるハルシネーション(幻覚)と言われる間違いを含んだ回答が返ってくる可能性もあります。
知らない事柄を調べるのは、その事柄を知った瞬間が一番良いので、手元にタブレットなどを置いておき、即座に調べる習慣を持つと良いでしょう。
知らない事象を調べる時に「ポジショントーク」に気を付けておく事が必要です。オンラインの記事でも、企業であれば、自社のプロダクトや事業をサポートするための情報だったりする事が多いでしょう。個人のブログにおいても、自身が関係する産業や事業へのポジティブなメッセージとなっている事もあります。
また、科学的に正しくない事象を科学的に証明された様に説明されている記事も存在したりします。
最近はフェイクニュースと呼ばれる一見正しい情報と思われる情報が実は全くの嘘であったという事が頻繁に報告される様になりました。更には生成AIによって、あたかも著名な人が話しているかの如くの映像と音声で提供されるといった、驚くような事まで起こっています。ただ、ニュースそのものの真偽を判別するのは容易でないので、そのニュースを伝えているニュースソースや人のメディアとしての品質には注意を払っておく必要があるでしょう。