ビジネス

2024.04.01 09:15

誰でも「創造する人」になれる4ステップ

ステップ1: もしも~だったら、を考える
ステップ2: アンテナを張る
ステップ3: 知らない事は調べる
ステップ4: 知ったことを結び付ける

こうやって列記してみると、意外と簡単な事ばかりと感じられると思います。そうです。難しくないのです。単にちょっとした習慣にしておく事だけだからです。

まず、ステップその1として「もしも~だったら、を考える」という習慣を付ける事から始めてみましょう。

このステップその1で重要な事は、既存の常識・習慣・規則といったものを疑ってみる事です。しばしば「〇〇の法則」とか「伝統の〇〇」といった言葉を目にすると思います。あるいは日常の生活や業務でルーチンワーク的に一定の手順で行っている事があると思います。そういった「当たり前」と思っていたり、行われている事について、それは本当に解決したい問題や課題を解く上で最適な方法なのか・最善の手順なのか、といった事を考えてみる事が重要です。

日常生活の全ての事象の中から、考える対象を取捨選択する事は必要です。ここで一つの基準を共有すると、初めて「〇〇の法則」とか「伝統の〇〇」を目にした時に、それはどういう条件で成立する法則であるのか、伝統といっているがどのくらい昔から継続されているのか、その伝統はどういった契機で始められたものなのか、その伝統を維持している目的は何なのかを調べたり、考えたりしてみる事です。

新しい提案や理論の背景を考えてみる事も重要です。昨今、〇〇2.0 や〇〇3.0 といった表現で新しい提案が成されることが少なくありません。1.0とされているモノやコトでは実現できない理由があって、2.0や3.0として提案されていれば良いのですが、キャッチ―な言葉として用いられている場合も少なくありません。こういった場合は、1.0ではダメな理由があるのかといったコトを良く考えてみると良いでしょう。

加えて、「〜〜理論」といったものもしばしば提唱されます。物理学や数学の様に提唱し正しさが確認されたものにその提唱者の名前を用いて「〜〜理論」とされるケースはありますが、一方でマーケティング的に用いられるケースも少なくありません。そういった場合に「理論」と名付けられているかといって即座に信用する事は避けて、新理論が提唱・提案された理由は何かを考えてみる事は重要です。

〇〇2.0や「〜〜理論」が新たな価値創造に繋がるヒントになっている事もあり、その提案理由や背景を考える事は新たな発想をするための出発点ともなるわけです。

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文=茶谷公之

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