欧州

2024.03.23 08:30

英キャサリン妃ががん公表 世界各国から見舞いの言葉、ヘンリー王子夫妻も

キャサリン妃のがん公表を伝えるBBCのニュース番組 (Photo by Leon Neal/Getty Images)

キャサリン妃のがん公表を伝えるBBCのニュース番組 (Photo by Leon Neal/Getty Images)

ウィリアム英皇太子の妻キャサリン妃は22日、がんと診断され、化学療法を受けていることを公表した。英国首相をはじめとする各国首脳や弟のヘンリー王子夫妻からは、同妃の完治を祈る見舞いのメッセージが相次いだ。

キャサリン妃は、SNSの公式ページに投稿した2分間の動画で、がんの診断を発表。今年初めに腹部の手術を受けた際、手術自体は「成功」したものの、その後の検査でがんが確認されたと述べた。がんの種類などには言及しなかったが、現在「予防的な化学療法」を受けているという。
キャサリン妃はここ数カ月にわたり公の場からほぼ完全に姿を消していたことで、その容態に関する臆測や陰謀論が過熱していた。今月には公式アカウントに同妃の写真が投稿されたが、加工の痕跡が見つかったことから、各国の大手メディアが写真を取り下げる事態に発展。キャサリン妃は、写真の編集は自身の手によるものだったと説明し、混乱を招いたことを謝罪していた。

キャサリン妃は今回の動画で、がん公表が遅れた理由について、家族が診断を受け止め、長男ジョージ王子、長女シャーロット王女、次男ルイ王子の子ども3人に伝える時間を確保するためだったと説明した。

ウィリアム皇太子の弟で、2020年に王室から離脱したヘンリー王子と妻メーガン妃は、メディアを通じて出した声明で「ケイト(キャサリン妃の愛称)と家族の健康と回復を願っている」と述べた。

英国のリシ・スナク首相は、X(旧ツイッター)に投稿した声明で、キャサリン妃は「国全体の愛とサポート」を受けていると表明。がん公表は「とてつもない勇気」がいるものだったと称賛した一方で、同妃が「世界中のメディアの一部やソーシャルメディアで不当に扱われていた」とも指摘した。

米国のカリーヌ・ジャンピエール大統領報道官は記者会見で、キャサリン妃の完全な回復を祈るとともに、人々に対して同妃の「プライバシーを尊重」するよう要請。ジョー・バイデン大統領が英王室メンバーと話したかどうかについては明言を避けた。

英王室の広報担当者はロイター通信に対し、同じく最近がんと診断されたチャールズ国王は「キャサリン妃の勇気ある公表をとても誇りに思っている」と説明。国王は同妃と「緊密に連絡を取り合っている」と述べた。

ロンドンのサディク・カーン市長はXへの投稿で「私の思いと祈りはウェールズ公妃殿下(キャサリン妃の正式な称号)とともにある」と表明。キャサリン妃の「完全かつ迅速な回復」を願った。

forbes.com 原文

翻訳・編集=遠藤宗生

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