四角がそれよりも「実現性が何倍も高い」と勧めるのは、投資からの不労所得とライフワークからの収入でライフコストをカバーする「サイドFIRE」に、ミニマル・ライフを掛け合わせた「ミニマリスト型サイドFIRE」だ。彼自身は、それに自給自足を組み合わせた「自給自足サイドFIRE」を実現させている。
「ライスワークからライフワークへの移行を志しているのであれば、ミニマル・ライフにこの投資戦略を組み合わせるのは、非常に有効なサバイバル術となります。ライフコストの半分を不労所得がカバーしている安心感が心の支えとなって、ライフワークで思い切った挑戦ができ、それが結果として所得増につながる。実際にぼくがそうでした」
ここで気になるのは、ライフワークで収入を得られるようになるか、だ。自分が100%やりたいことをやっていれば、働く行為そのものが喜びになり、ストレスを感じることもない。するとパフォーマンスは最大化し、仕事のクオリティを高く維持できるようになる。その結果、少しずつ応援者が増えて、評判や口コミで仕事が舞い込むようになっていくのだという。ネットやSNSによって、情報の伝達という点においては、昔とは段違いにやりやすくなったことも大きい。
「収入ゼロからスタートしますが、あきらめずにライフワークに従事し、その様子と喜びをSNSやネットで発信し続けていると少しずつマネタイズできるようになり、ライフワークでライフコストをカバーできる日がやってくる。『人生でやりたかったこと』で生きていけるようになる、まさに感動の瞬間です。
その瞬間を迎えたら、不安だから、念のために……とライスワークをずるずる続けないこと。最大の勇気をもって英断すべきです。業績が上がって舞い上がり、つい浪費するという最後の誘惑をクリアして、収入がライフコストの倍に到達するまで同じ生活レベルを維持できれば、その先もライフワーク100%の状態で暮らせます」