投資は一歩間違えると大きな浪費になりますが、確かな投資は夢の実現を後押しします。心理学でいう『Deep Needs=心の底から望むこと・最も大切にしたいこと』を常に最優先する独自の投資基準を持つことで、他の誰でもない『あなたにとっての正しいお金の使い方』ができるようになる。ぼくの場合は『ニュージーランドでの夢の暮らし』という明確な優先事項があったから投資の精度が高まった」
ニュージーランドへ移住後も、食料自給率を高めてライフコストの最小化に繋がる『釣り・採集・オーガニック栽培』の技術を高める努力は惜しまず、ミニマル・ライフ戦略はさらに加速。最終的に、独身時代は月5万円の収入があれば十分に暮らせるところまで削ぎ落とせたという。
「身の丈に合う快適な生活レベルと身軽さを維持し続けていると、いつでも人生をリセットして、恐れずに新しいライフステージに向かえるようになる。例えば、転職や起業、フリーランスへの移行や移住、または夢に挑戦する時、『最低限これだけあれば生きていける』とわかっている人間は強い」と四角。
実際に、独立して自由に働きたい、大好きな場所に移住したいという人は無数にいるが、その9割が収入が減ること、生活レベルが下がることへの不安を理由に実行に移せない。そんな人たちに向け四角は、「すべてが過剰な日本において、物質的な豊かさを求める時代は終わった、と伝えたい」と言う。
「今こそ、“足るを知る”という美しい日本語を思い出し、自分にとって足りているとはどういう状態かと心に問いかけてほしい。拡大成長病から脱却して、必要以上の金品を得るための過重労働をやめ、家から余計な物を放出し、空間と時間の余白を最大化してみてほしい。それがミニマル・ライフへの第一歩です。
そうすると自然と心の余裕を通り戻せるようになり、本来の自分を取り戻すことができる。そうやって初めて、あなたの中に眠るDeep Needsに気付けるようになるのです。Deep Needsを満たさない限り、人は決して幸福を感じないと言われてます」