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2023.07.20 16:30

アマゾンでアパレルを購入する理由。米国でよく購入されているのは?

田中友梨

Amazon Fashionは以前より好意的に捉えられている

Amazon Fashionに対する消費者の認識と新しい商品への関心を評価するため、調査ではAmazonのアパレル購入者に対して毎年、同社のアパレル商品に対する認識や期待に関する様々な項目への捉え方について質問しています(図8参照)。

・「Amazonはお気に入りの小売企業の1つである」と考えるアパレル購入者の割合は、前年比12.2ポイント増の35.7%になりました。同様に、「今後数年間、Amazonでより多くのアパレルを購入すると思う」と回答した消費者の割合は、前年比8.3ポイント増となりました。

・また、Amazonでアパレルを購入する際、「常に正規の価格より安く購入できると思う」とした人の割合は、2.8ポイント増加し、34.4%となりました。このことは、同社が2022年に実店舗であるAmazon Styleをオープンするなど、総合ファッションストアとしての地位を確立するための努力を続けているにもかかわらず、割引サービスが依然として消費者にとって魅力的であることを示唆しています。

・Amazonのアパレル購入者は、Amazonがより多くの実店舗をオープンすることを期待しており、回答者の多く(19.1%)が、「Amazonにファッションの実店舗をもっとオープンしてほしい」と回答しています。

・Amazonのアパレル購入者は、「Amazonでラグジュアリーブランドの商品をもっと見たい」としており、その割合は今年若干増加しましたが、2020年の水準は大幅に下回りました。

・Amazonのプライベートブランド商品への関心は過去6年間で変動しており、2018年の19.3%から2020年の27.2%まで上昇した後、2022年には18.5%まで低下し、2023年には23.4%まで回復しました。全体を通して同社のプライベートブランド商品への関心は高く、徐々に強固なブランドになっていることを示唆しています。

・「Amazonのファッションサイトはもっと見やすくできると思う」と回答した人は16.1%に過ぎず、同社サイトでの買い物に満足している消費者が多いという先述の調査結果を裏付けています。同様に、「Amazonのウェブサイトはファッション購入者にとってより魅力的なものにできると思う」とした人もわずか18.7%でした。

図8. Amazon Fashion利用者が各項目に同意する割合(回答者の割合)
対象:過去12カ月間にAmazonでアパレルを購入したことのある18歳以上の米国消費者(2018年705人、2019年985人、2020年1308人、2021年1158人、2022年1407人、2023年1228人)
出典:Coresight Research
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文=RxR Innovation Initiative

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