Amazon Fashionで一番よく購入されているのはフットウェアとカジュアルウェア
米国消費者がAmazonで何を購入しているかを把握するため、調査前の12カ月間に同サイトでアパレルを購入した人に、購入したカテゴリーについて質問しています。その結果、6年間を通じて購入カテゴリーにはほとんど変動がないことがわかりました。今年は、Amazonで購入されたアパレルカテゴリーのうち、すべてのカテゴリーを通じてその割合が前年より増加し、カテゴリーを超えて購入している人が増加したことが分かります。
・フットウェアと女性用カジュアルウェアは、それぞれ1位と2位をキープし、最も購入されているカテゴリーであることが分かりました(図6参照)。
・また、今回も3位に入ったメンズカジュアルウェアは、前年比8.1ポイント増と顕著な伸びを示しました。また、他のカテゴリーでも購入の幅が広がっており、特にフォーマルウェアの割合が、2018年の9.3%から2023年には19.1%に上昇しています。
・子供服・靴、そしてフォーマルウェア、高額商品を含むコート・ジャケットは、依然として同サイトであまり人気のないカテゴリーです。
インフレが進む中、Amazonでフォーマルウェアを購入する人の割合が増加しており、より手頃な価格のフォーマルウェアアイテムの需要が高くなっていることが伺えます。
Coresight Researchでは、Amazonに限らずアパレルカテゴリー全体で、ブレザーやスーツなど一般的なフォーマルスタイルに特化したドレスウェアカテゴリーが、2022年から2027年にかけて米国で一桁台後半の対前年対を記録すると予想しています。
一方、カジュアル、スマートカジュアル、さらにはアクティブウェアなど、より汎用性の高いスタイルを含むカテゴリーは、今後5年間で、2022年から2027年にかけて、非常に低いながらも対前年比プラスとなり、ある程度の回復力を示すと予想しています。
Amazonでコート・ジャケットを購入した人の割合は、2018年の11.0%から2023年には20.5%に上昇し、逆に、子供服を購入した人の割合は、2023年にやや減少しました。
図6. Amazonのアパレル購入者が 過去12カ月間にAmazonで購入したカテゴリー(回答者の割合)
対象:過去12カ月間にAmazonでアパレルを購入したことのある18歳以上の米国消費者(2018年705人、2019年985人、2020年1308人、2021年1158人、2022年1407人、2023年1228人)
出典:Coresight Research