原点は、故郷鹿児島の鰻!ベター・プレイス森本新士の推しメシ

ベター・プレイス森本新士の推しメシ、「うなぎのやまげん」の鰻丼

社会で活躍するリーダーや、著名なビジネスマンたちのパワーの源は何なのか?彼らの「パワーフード」から、彼らのエネルギーの源を知るシリーズ。

今回は、ベター・プレイス代表取締役社長の森本新士さん。森本社長は、波乱の人生を成功へと導いたポジティブなハートの持ち主。大学卒業後、保険会社勤務を経て独立系の運用会社の認可を取得し経営するも、運用資金が集まらず責任を取り辞任。

その後、心機一転、2011年にベター・プレイスを設立。ビジネスを通じて、子育て世代と子供達が希望を持てる社会をつくろうと、エッセンシャルワーカーをはじめとする多くの人々が、安心して将来の資産形成が行える企業年金制度「はぐくみ基金」を立ち上げた。

同制度は、2018年4月の設立以降、加入者数が急増。設立5年で1100事業所、加入者数3万5000人を超える規模となっている。

森本社長は創業の経緯を「幼少期に経験した両親の離婚による経済的困窮や、父の事業倒産で保証人となった実弟の自己破産がベースになっています。自ら体験した子供が貧困で悩む社会を刷新させたい気持ちが、起業の原動力となっています」と語る。

そんな森本社長の推しメシは、故郷の鹿児島加治屋町にある「うなぎのやまげん」の鰻丼。

「幼少期、祖父母がよく連れて行ってくれた鰻屋さんです。甘めのタレと香ばしい皮にふっくらした身のバランスが絶妙!鹿児島は、鰻の生産量日本一を誇り、美味しい鰻を手頃な価格で食べられます。その鰻の激戦区で40年以上も続く『やまげん』は、大人になった今でも通い続けています」

会社の決算が黒字に転換した御礼にと、社員みんなを神楽坂の鰻屋に連れていくほど、鰻への思い入れが強い森本社長。「その日、逆に自分の誕生日祝いにと、サプライズで社員みんなから、LAMYのボールペンをプレゼントされた出来事も忘れられません」

食にまつわるコミュニケーションを大切にしている森本社長。幼い頃の食の思い出は、お祖父様が、海水浴帰りによく連れて行ってくれた、「中川屋」のじゃんぼ餅。

「甘辛のみたらし団子のようなお餅が大好きでした。その祖父は太平洋戦争にも将校として参加した元軍人で、たまたま昼寝をしている彼のお腹のうえをひょいとまたいだ時、容赦なく手が飛んできまして(笑)。そんな反面、孫を毎日のように海水浴に連れて行ってくれ、おやつを食べる姿を、煙草をくゆらせながら優しく見守っている、そんな昔気質の人でもありました」

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文=中村麻美

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