今回は、イタリア出身の料理研究家ベリッシモ・フランチェスコさん。タレントとしてテレビ番組などで活躍する一方で、食とライフスタイルを提案する会社、ビリオネアの代表取締役社長として実業家の顔も持つ。国内外の企業とのコラボレーションや講演、クッキングショーまで、多角的に事業を展開している。
最近では、古代ローマやルネサンス時代の食事の研究に勤しみ、北京大学のダニエーレ・マクッリャ氏と「歴史と料理」をテーマにした文化イベントを日本やアメリカ、ヨーロッパの大学等で開催している。そんなベリッシモさんの「推しメシ」は、意外にも?高級焼肉店。
「『焼肉 青山外苑』のA5国産黒毛和牛のシャトーブリアン(150g1万4300円)です!産地にはこだわらず、目利きの料理長が肉の仕入れを担当しているので、訪れる度に、色々な肉質を楽しめます。添えてある薬味は、季節や肉によって変わるのも嬉しいポイント」
来日して22年。日本全国の美味を求めて、グルメ旅をしてきたのだそう。
「近頃は身体に気を使い始めましたが、良質なタンパク質を食材から摂るには、上質な牛肉(シャトーブリアン)がいちばん!鉄板焼きでも良いのですが、焼肉だと自分自身のペースで焼けて、塩分も調整出来るのが醍醐味ですね」
お洒落なテラス席があるので、気の合う仲間とのパーティーにも最適なロケーション。
「素敵な女性との初デートでは、私が焼き手となってシャトーブリアンに、スプマンテやワインをマリアージュして差し上げます。すると、次のデートの確約をいただける確率が高いのです!秘密にしておきたかったなぁ(笑)」
ローマで生まれ育ったベリッシモさん。イタリア人にとっての3種の神器「パスタ、ピッツァ、ジェラート」の思い出の一部を披露してくれた。
「1880年創業のローマ発祥のジェラート屋『FASSI』は、ローマ人の愛するお店で私も大好きでした。実は子供の頃から空手を学んでいて。オーナー一族のFASSIさんが私の空手の後輩で、道場によくジェラートを持って来てくれたものです」
また、バチカン市国のプラティ地区でアートを学んでいた10代の頃、夢中になったのがパンとケーキを扱う『DOLCE MANIERA』。街の芸術作品や噴水を見ながら、焼きたてのコルネット(イタリア版クロワッサン)を食べたのも懐かしい思い出です」
食というエンターテイメントの世界で20年以上にわたり第一線で活躍してきたベリッシモさんに、改めて「食とは?」と尋ねると、シンプルな答えが返ってきた。
「まずは人を食事に誘いましょう!人と人との距離を縮められるのが食です。Mangiamo insieme!!!(訳:一緒に食べましょう)」
焼肉 青山外苑
港区南青山2-12-14
03-6804-3019