ビジネス

2023.01.31 09:00

危機感を原動力に。日本の国力を高める文化と投資のカタチ

中道:なるほど。鎌田さんのお話を聞いていると、僕らも会社としてコンタクトを取りたいと感じました。企業側としては、どのようなアプローチが多いのでしょうか。

鎌田:メールなどで問い合わせていただくことが多いですね。今は学生起業家も珍しくない時代ですから、大学生はもちろん高校生や中学生、小学生からもコンタクトがあったりします。

中道:そういえば、15歳になる僕の息子も、「株、やろうかな」と言っていたことがありました。聞いたときは、「何を言っているんだ」と思いましたが、「気づくこともあるだろうから、やってみれば」と伝えてみました。

鎌田:まさに、やりながら気づくことはたくさんあります。1万円から投資できるため、鎌倉投信には、自分の意思でこれまで貯めてきたお年玉を投資したりする中高生のお客様もいます。

中道:そういう時代なんですね。


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鎌田:さらには、投資から起業家に興味を持ち、将来は自分で会社を作りたいと考える子どもたちも、決して少なくはありません。私たちも、そういった志を持つ若者を応援するため、「社会創発資本プラットフォーム2040(SCoP 2040)」という起業家育成のゼミをはじめたところです。

実際に会社を作った人はもちろんのこと、「会社を作りたい」「起業したい」というマインドセットを持っている人たちを応援できれば、さらに面白いのではないかと。

中道:素晴らしいですね。僕も起業してから8年ほど経ちましたが、ゼロから会社を立ち上げることで気づかされることは多かったです。それまでは「会社という後ろ盾があったからスムーズに仕事が回っていた」という現実も突き付けられました。起業前に気づいていたことも、改めて「なるほど」と思わされることはたくさんありましたね。

会社をゼロから作り、運営し続けるためには、それまでとは全く異なるベクトルで物事を考えるようになります。自分で関わるようになってからはファイナンスへのイメージも変わり、今回鎌田さんのお話を聞き、新たな発見もありました。話題が尽きず、時間が足りませんね。お忙しいと思いますが、またお話を聞かせてください。

文=小谷紘友 編集=鈴木奈央

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