テクノロジー

2023.01.04 15:00

オウム・インコの発声学習能力は種により異なる、市民科学者の協力で明らかに


「真似の上手な種とそうでない種があります」とベネディクト教授は指摘する。「ヨウムは人間が出す音を学習するのが得意であることが長年知られており、そのレパートリーは最も多く、平均して60単語を話します。コカトゥー、ボウシインコ、コンゴウインコも優れた模倣者で、平均20〜30単語のレパートリーを持っています」

オウムの発声能力は、飼い主が人間の言葉を真似るよう教えるために費やした時間や努力の量を反映しているのだろうか? たとえば、ヨウムはコカトゥーなどよりも物まねの才能があるという思い込みから、人は教えるために多くの時間を費やすのではないだろうか。

「その可能性は非常に高いでしょう」とベネディクト教授はいう。「人間といっしょに暮らすあらゆる鳥類には、人間の言葉や音を学習する機会があると考えられますが、『教えられる』量はさまざまです。このことが私たちのデータ群に偏りをもたらす可能性は確かにあります」

おそらく驚きではないだろうが、ダーリン教授、ベネディクト教授と協力者たちは、同じ種の中でも発声模倣能力に著しいばらつきがあることを発見した。それはおそらく、与えられた訓練の多様性と個別のオウムの発声能力を反映しているとともに、そのオウムの音を真似るモチベーションに関わっている。

「調査協力者たちが報告したヨウムの発声単語数には、0〜500語までの開きがありました」とベネディクト教授は述べた。「違いの理由の大部分は、人間と鳥との社会的交流や、その個体の天性の学習傾向とバイアスによるものと考えられます」

ほとんどのオウム種が、音よりも話し言葉を多く学習しているが、オカメインコやルリボシボタンインコのように、話し言葉よりも音(ドアチャイム、口笛、デジタル・電子サウンドなど)の真似がうまい種も少数見られた。


セキセイインコ、特にオスは、理想的なおしゃべりペットだ(Getty Images)

この論文を読んで最も驚いたのは、データの中にセキセイインコが(比較的)少ししか登場しないことだった。私の経験では、セキセイインコは卓越したモノマネ名人だ(「Disco the budgerigar」がまっさきに思い浮かぶ。専用のYouTubeチャンネルまである)。

もう1つ、この論文を調べる中で私は興味深い記事にGoogleで遭遇した。おしゃべりオウムのチャンピオンは、Puck(パック)という名前のオスのセキセイインコで、全鳥類で最大の語彙、驚異の1728単語という世界記録を持っている(比較のために挙げると、人間が旅行するために知っていて適切に使える必要のある単語は300〜600語、会話に必要なのが最低1000語だ)。
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翻訳=高橋信夫

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