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Photo by Herve Bellenger/Icon Sport via Getty Images

変革期の女性アスリートを支援するため、川淵三郎氏が会長を務める「日本トップリーグ連携機構(JTL)」が2020年10月に立ち上げた「WAP(女性アスリートプロジェクト)」。

女性アスリートが抱える様々な課題を共有し、彼女たち自身が多様化する地域・社会を巻き込む力となって、その姿をロールモデルとして発信していく──。WAPはそんな基盤を作り出す、ポテンシャルの大きな活動だ。

参画する8団体の中から、WEリーグの岡島喜久子チェア、Wリーグの河瀨直美会長、JDリーグの宇津木妙子副会長兼キャプテンが、それぞれのリーグそして女性スポーツの将来像について語り合った座談会の後編をお届けする。

>> 前編はこちら


女性の観客を増やしていくために


日本の女子リーグが“観戦するスポーツ”として発展していくためには、従来のファンを維持しつつ新たなファン層を開拓する必要がある。それには海外、他競技の事例が参考になるだろうとWEの岡島チェアは言う。

「なでしこリーグの観客の多くは30代〜60代の男性です。しかし、ヨーロッパに行くと女性の観客がすごく多い。アメリカではファンの一番大きなグループがファミリー、2番目が実はLGBTQコミュニティなんです。有名選手であるミーガン・ラピノー選手は、女子プロバスケ選手のスー・バードと婚約しています。

またアメリカにいる横山久美選手が最近、トランスジェンダーだとYouTubeでカムアウトしました。自分は女性としてスポーツをやっているけれど、心は男性なんだと。その3日後にバイデン大統領が自身のツイッターで横山選手のカムアウトを祝福したんですね。悩んでいる若い子たちを勇気づける行動だったと。こういったメッセージの力は大きいですよね」



「ソフトボールの場合、生涯スポーツを中心に考えながら、競技スポーツはそことは棲み分けてこれからというところなのですが、今後やはり男女そして野球・ソフトボールが一つになって、世界から集まってくる選手や送り出した選手たちともいろいろなことを共有しながら考えていかなければいけないと思っています」(JD・宇津木)

河瀬会長が続く。

「私たちは女性が社会進出できるとかできないとか、前の時代からずっと何かの抑圧に耐えてきているんですけど、先ほど(前編で)岡島さんが仰った女性が女性のスポーツを応援することだったり、LGBTQコミュニティだったりとか、いま宇津木さんが言われていた世界を取り込んでいくこととか、日本のスポーツが大きく脱皮するものすごいチャンスがあるのだから、それを生かしていかない手はないですよね。

大坂なおみさんのプロサッカークラブへの投資にしても、おそらく自分のアイデンティティの中でつらい思いをした経験もあるだろうし、それを自らチェンジしていく中に女性スポーツの応援があったわけで、同様に女子クラブのオーナーになった女優さんたちにしても、自分の内面に沸き立っているものを体現しているスポーツ支援の形ですよね。

Wリーグもそういうことも含めてグローバルな視点でいろんな支援者を求めていくチャンスだと思っています。

Wの観客は男性の40〜50代が多いんですけど、実はマーケティングデータでは10〜20代の女性がその半分を占めているんですよね。なので、そこにもっと情報をアクセスさせる基盤を整えることが早急な対策になると思います」

文=大島和人 編集=宇藤智子

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