Mは、こう教えてくれた。
「いっぱいいます。10年経って寛解して年一回がん検診に来ている人、とてもいっぱいいます。外来でよくお会いします。皆元気そうです。検査結果の良いことをほんとうにうれしいと喜んで帰られる。その喜び方が、がん未経験者とは大きく違うので、こちらもうれしくなるくらい。検査はそういう意味では真剣に真摯に受けているのだなと感じますが、それ以外の時はほんとうに元気そうです」
私は100歳まで生きたいから、「10年生存率」とかでは年数が足りない。落ち込む。5年とか論外。もっと先のデータが欲しい。ちなみにMには101歳以上生きてもらって、私の弔辞を読んでもらいたい。
がんの確率、ほぼ100%──|乳がんという「転機」 #1私はまるで、使い捨てカイロだ。|乳がんという「転機」 #2ベリーショートの智子がたんぽぽの種に例えた「転移」|乳がんという「転機」 #3人生最悪の10日間、見えてきたもの|乳がんという「転機」#4「全部いりません!」初診の日、全摘を確認|乳がんという「転機」 #5乳がん告知。がっつり生きよう。もっともっともっと|乳がんという「転機」#6左胸に、さよならを。幸せな人生とは何か|乳がんという「転機」#7手術。体感時間1分。甘かった…|乳がんという「転機」#8乳がん初動のイロハ、書かなきゃ|乳がんという「転機」 #9退院。そして事件は起きた|乳がんという「転機」 #10赤黒い傷のインパクト。傷口のケア、心をかけて、手をかけて|乳がんという「転機」#11
連載「
乳がんという『転機』」。筆者は電通 チーフ・ソリューション・ディレクターでForbes JAPANオフィシャルコラムニストの北風祐子さん。
初動から立ち直るまでのブログ的記録。11人に1人が乳がんになる時代、大親友がたまたま医師だったおかげで筆者が知ることができたポイントを、乳がんの不安のある女性たちやその家族に広く共有し、お役に立てていただけたらと考えています。
連載はこちら>> 文=北風祐子、写真=小田駿一、サムネイルデザイン=高田尚弥
FOLLOW US
Forbes JAPANの最新のニュースをお届けします
続きを読むには、会員登録(無料)が必要です
無料会員に登録すると、すべての記事が読み放題。
著者フォローなど便利な機能、限定プレゼントのご案内も!
会員の方はログイン