部署横断的な関係を築く
真のリーダーシップは、部署を超えて影響を与える能力の中に現れる。ドアを開くのは肩書かもしれないが、交流を保つには関係が必要だ。組織の縦割りを超えて活躍できる人の価値は計り知れない。
実践方法
・部署横断的なイニシアチブに自主的に参加する
・コーヒーブレイクに誘ったり、情報収集のために面談したりすることは、企業内における他部署のステークホルダーたちについて知るのに役立つ
・自部署と他部署の連携点を模索し、積極的にコラボレーションの機会を求める
非公式なメンターになる
直属の部下がいなくても、メンターとしての役割は果たせる。最も効果的にリーダーシップが発揮される瞬間は、往々にしてインフォーマルなものだ。例えば、廊下での会話、その場での批評や評価、コーヒーを飲みながらの雑談といった機会だ。このようにして「他者に投資」をするとき、影響力が築かれていく。
実践方法
・後輩や新人にアドバイスを提供する
・自分の失敗から学んだ教訓をシェアする
・率先して弱みをさらけ出し、ほかの人が成長できる安全な空間をつくる
自分のキャリア目標を明確に示す
ほとんどの企業では、自分の目標をはっきり公言しないかぎり、周囲が勝手に、あなたが昇進したいのかどうかを決めつけてしまう。飛び抜けた影響力を持つ個人としてキャリア目標を達成するなら、自分の目標や強みを明確に周囲に伝えることだ。
実践方法
・定期的に上司と話す機会を設け、実績だけでなく成長についても議論する
・「個人としての貢献者」にも昇進機会があるか質問する（最近では、多くの企業が複数のキャリアパスを用意している）
・自分の影響力の程度を確認し、レビューやチームでの振り返りの際に共有する。
リーダーシップとは、肩書ではなく、存在感を示すひとつの方法だ。あなたが周囲に影響を与え、業績を牽引し、まわりの人々の仕事の質を高めているのなら、あなたはもはやリーダーなのだ。
