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キャリア

2025.03.09 17:00

長い専門性の高い仕事からの「異業種転職に成功」するための効果的な5ステップ

MEDIAIMAG / Shutterstock.com

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「私は先日、勤め先を解雇されました。それまでは、非常に専門性の高いニッチな分野でキャリアを積んできました。離職後の求職活動では、先方から「当社の事業と十分な関連性のある経験がない」とのフィードバックがありました。募集されている仕事ができる自信はあるのですが、募集されている職種と直接的な関連がある経験を持つ人たちと、どのように競り合っていけばいいでしょうか?」(商業用不動産アナリストからの質問)

最終的な結果は芳しくなかったかもしれないが、それでも、この質問をくれた商業用不動産アナリストが、面接にこぎつけ、フィードバックを得ているのは良いニュースといえるだろう。求職活動のやり方にいくつか修正を加えるだけで、仕事のオファーを得て、有力候補になれる可能性がある。

この相談者のように、キャリアの方向転換を模索しているが、自分のこれまでの職務経験は、異業種のリクルーターや採用責任者からすれば、専門性が高すぎるように見えるかもしれないと感じている人に向けて、キャリアにおけるニッチを抜け出すためのステップを、5つに分けて説明していこう。

1. 雇用主の懸念を理解し、自分のニッチな職務経験が過小評価されるかもしれない理由を理解する

採用を検討している企業が、同じ業界から人材を調達するのは、業界にはそれぞれに専門用語やトレンド、ライバルが存在していて、異業種からの参入者が経験者に追いつくには時間がかかるからだ。同様に、企業が募集しているのと同じ職種を務めた経験がある者を採用するのは、どういう結果を出してきたかという実績があるからだ。

さらには、すでに企業の所在地と同じ地域に住んでいる者、あるいは、規模や立ち位置が似た企業(スタートアップ、あるいは市場で地位を確立したリーダー的企業など)での職務経験がある者に、採用する人材を限定する企業もある。なぜなら、立地や規模の違い、あるいは、設立から間もない企業や老舗企業など、状況が違えば企業文化も異なるからだ。

雇用主である企業の懸念を理解し、さらに共感することは重要だ。これにより、相手の懸念に対処し、自らの職務経験は検討に値するとアピールすることができる。

ターゲットとしている新たな分野に関して、念入りにリサーチを行おう。これにより、業界用語やトレンド、ライバル企業を理解し、これまでと異なる企業文化や仕事のやり方を学ぶことができる。さらに、入社した初日から、自分がいかに貢献できるか、その青写真を提示しよう。企業から、入社後の教育が重荷になると見られないようにするべきだ。

2. 他の業界に移行可能なスキルを見定め、経験の溝を埋める

採用を検討している企業の側が、こちらのスキルを移行する方法を心得ていると決めてかかるのは禁物だ。また、企業が必要としているスキルと、自分が提供できるスキルとの間に溝がある場合に、これを企業側が埋めてくれることは期待しない方がいい。特に、異業種からの転職を希望しているのだからなおさらだ。

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翻訳=長谷 睦/ガリレオ

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