しかしこの大型爆撃ドローンは、現在認識されているよりもはるかに大きな効果をもたらしている気配がある。
数千機の陰の爆撃機群
バーバ・ヤガー(ウクライナ語読みをすれば「バーバ・ヤハー」)という呼び名はもともと、飛来する爆撃ドローンの種類がわからないことが多いロシア側によって付けられた総称である。実際には、ウクライナは「ヴァンパイア(ヴァンピール)」「R18」「ネメシス」「カジャン」(コウモリ)など複数の種類を運用している。回転翼は4つ、6つ、または8つのものがあり、爆弾搭載量は通常9〜18kgくらいだ。最大で20kmほど離れた目標を攻撃できるが、より長距離の任務になるほど搭載できる爆弾量は減る。代表的な武器のひとつは空爆用に調整されたTM-62対戦車地雷で、ドローンによっては旧ソ連で開発された重量10kgほどのこの地雷を2個運び、高精度で投下できるものもある。ほかに82mmや120mmの迫撃砲弾を搭載することもある。
By far the largest drone dropped device I've seen so far. That's 2x TM-62 AT mines strapped together and dropped on an enemy held position by a 'baba yaga' type drone. pic.twitter.com/jpVBfmglkZ
— Seveer of the 95th rifles (@Seveerity) July 30, 2024
Запорожское направление, поражение российской РЛС ЗРК «Бук-М3», какой-то мальчик в трусиках (или уже без?) даже успел выскочитьhttps://t.co/qdyk9WbRsP #RussianUkrainianWarpic.twitter.com/UbemMPqadH
— Necro Mancer (@666_mancer) November 29, 2024
大型ドローンは、数km先からでも聞こえるほど騒音が大きい。また、昼間は視覚的にも見つかりやすい。そのため、爆撃機タイプのドローンはほぼ必ず夜間に出撃し、敵の防空システムを回避するため低高度を保って飛行する。暗闇で目標を見つけ出すために、どの機種もサーマルカメラを標準装備する。