任天堂の次世代家庭用ゲーム機「Nintendo Switch 2」については興味深いことに、これまでに公開された特許から、さまざまなことが判明してきている。新型Joy-Conが持つマウス機能や、Joy-Conを本体にマグネットで取り付ける方式など、任天堂が間もなく開催する「Nintendo Direct」で発表するかもしれない情報の多くが、特許によって明かされてしまった。そしてこのたび、さらなる新情報が、またしても特許から明らかになった。Switch 2ではAIを使い、より高性能なハードウエアがなくとも高解像度のゲーム画像を生成できるもようだ。
Switch 2の性能が初代Switchから劇的に向上していることは、すでにわかっている。しかし、Switch 2に搭載されるNVIDIA(エヌビディア)の新型Tegraプロセッサは、より負荷の高いゲームを携帯モードでプレイした際、1080p(フルHD)の解像度を安定して出力するには馬力が足りない可能性がある。そこで登場するのが「AIアップスケーリング」技術だ。
この情報は、以前からあった特許が更新された際に明らかになった。元の特許には、Switch 2には「訓練されたニューラルネットワークを使用して画像を変換する」技術が搭載されるとのみ書かれており、表現があいまいだった。

Nintendo just released an update for Nintendo Switch 2 on AI resolution Upscaling. It's happening, folks! pic.twitter.com/6GZUEXeBli
— Mike Odyssey - Nintendo Switch 2 Experience Dallas (@MikeOdysseyYT) March 16, 2025
これをみると、Switch 2がNVIDIAの「DLSS」のようなAIアップスケーリング技術を搭載することはほぼ確実だ。DLSSは低解像度の画像を高解像度の画像に変換することで、ゲーム画面をよりシャープで精細にすることができる。ただ、Switch 2がNVIDIAのアップスケーリング技術をそのまま採用するわけではない可能性もある。ソニーがPlayStation 5 Proで投入した「PlayStation スペクトルスーパーレゾリューション(PSSR)」のように、任天堂オリジナルの技術を用意している可能性は十分にある。