真実の愛は、慎重に振る舞わなければと感じるようなものであってはならない。 絶えず忠誠心を試されているように感じるものや、相手の考えを推し量ったり、親密感と距離感のバランスを取ったりするものであってもならない。 そうではなく、愛は安心感を抱くものであるべきだ。
この安心感（あるいは安心感の欠如）は通常、個人の愛着スタイル（人間関係の築き方の傾向）によって生み出される。「安定型」の愛着スタイルをもつ人は、恋人との関係に信頼感や感情面での成熟、安定感をもたらす。不安感の強い人と常に付き合っている人にとっては、非常に新鮮に感じられることだろう。
もし付き合っている相手が、こうした「安定型」の愛着スタイルをもっているかどうか疑問に思ったことがあるなら、以下の3つの主な兆候で確認できる。
1. 離れていても平気
心理学的な観点から見ると、「安定型」の愛着スタイルは信頼の上に築かれる。専門誌『ジャーナル・オブ・パーソナリティ・アンド・ソーシャルサイコロジー』に1998年に掲載された研究が示唆するように、「安定型」の人はパートナーに対して誰より大きな信頼を寄せている。結びつきをしっかり保つために常に一緒にいる必要はないことを理解しており、パートナーと自分の社会生活は別物としてとらえ、それを不安に思ったりはしない。
例えば、あなたが友人たちと過ごす夜を1週間ずっと楽しみにしていたとしよう。あなたとパートナーは一緒に多くの時間を過ごしてきたが、その夜は友達とただリラックスして楽しみたいと思っている。
そんなあなたに愛着スタイルが「不安型」のパートナーは、いつ帰宅するのかとたずねたり、あなたが羽目を外すのではないかと心配したりする内容のテキストを夜通し送りつけてくるかもしれない。「どうしてひとりで外出したいのかわからない」「外出中に本当に私（僕）のことを忘れない？」などと言うかもしれない。
一方で、愛着スタイルが「回避型」の人は、あなたの外出をまったく気にしていないふりをするかもしれないが、後になって冷たくよそよそしい態度を取る。あなたがいなくて寂しかったことを認める代わりに、まるであなたがひとりで楽しんだことを罰しているかのように、つれない態度を取るかもしれない。
だが、「安定型」の愛着スタイルをもつ人は「楽しんできてね！ 何か楽しいことがあったら写真を送って。帰宅してから話を全部聞かせて」と言うだろう。
反応はそれだけだ。あなたに罪悪感を抱かせたり、外出直前にあなたの気持ちを変えさせようとしたり、あるいは後であなたを無視したりはしない。簡単に言えば、「安定型」のパートナーはあなたと数時間離れていても、あなたに全幅の信頼を置いている。あなたが他の人とどれほど楽しく過ごしていても、あなたが戻る場所は自分だということを理解しているため、あなたの不在で気持ちが揺らぐことはない。
こうした確固たる対応はあなたが友人と過ごす夜だけにとどまらない。あなたが仕事で出張するときや個人的に新しい取り組みを始めるとき、友人関係を新たに築くときにも、「安定型」のパートナーはあなたを信頼している。
「安定型」のパートナーはあなたの自立を脅威とは考えず、むしろ健全でバランスのとれたパートナーシップの証だと理解している。そして、あなたが帰宅したとき、決して疑うことなく両手を広げてあなたを迎え入れる。
