ロシア軍のMi-8輸送ヘリコプター2機とKa-52攻撃ヘリコプター2機が24日かその少し前、ロシア西部ベルゴロド州のどこかに着陸した。
ウクライナの特殊作戦軍と国防省情報総局はその様子を少なくとも1機のドローン(無人機)で監視していた。ウクライナ陸軍の高機動ロケット砲システム(HIMARS)が待機していた。そして「目標に対する攻撃が実行された」と特殊作戦軍司令部は報告している。
The Defense Forces of Ukraine destroyed two Russian Ka-52 helicopters and two Mi-8 helicopters in the Belgorod region of the Russian Federation. pic.twitter.com/6Rs4D7HAwl
— WarTranslated (@wartranslated) March 24, 2025
最大92km離れた地点から重量約300kgのM30ロケット弾4発が撃ち込まれ、各弾頭から18万個あまりのタングステン破片が降り注いだ。ヘリコプター4機はすべて爆発した。
ウクライナ軍はベルゴロド州の北西に隣接するクルスク州からほぼ撤退する一方、ベルゴロド州に小規模な襲撃を仕掛けている。今回の精密砲撃はそうしたなかで行われたものだ。ウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)は24日の作戦状況レポートで、ウクライナ軍がベルゴロド州の国境付近で「敵の通信・連携面の問題に乗じて」わずかに前進したと報告している。
CDSによると、ウクライナ軍は航空戦力でベルゴロド州グロトボにある指揮所も攻撃し、「通信拠点を破壊した」とされる。ロシア側の混乱に拍車をかけ、それを長引かせる狙いだろう。
ロシア軍のヘリ4機に対する攻撃は、ウクライナ軍がベルゴロド州に対して行っているより広範な作戦の一環だった。同時に、これはウクライナ軍の復讐でもあった。
1年前の2024年3月13日かその少し前、ロシア軍のドローンは、ウクライナ東部ドネツク州アウジーウカ郊外の当時の前線から西へ55kmほど離れたノボパウリウカ方面で、ウクライナ軍のMi-8かMi-17攻撃ヘリコプター3機が平原に駐機しているのを発見した。
ロシア軍の大砲からクラスター弾が撃ち込まれ、ウクライナ軍第12独立陸軍航空旅団に所属するこれらのヘリコプターの上で炸裂した。3機のうち少なくとも2機が損傷した。1機はかろうじて飛び去ったが、損傷した2機はその後、別の弾薬で仕留められている。この攻撃でウクライナ軍のパイロット、ヤロスラウ・カバとアンドリー・バクンが戦死した。
The Russian Ministry of Defense has released Footage showing a Cluster Munition Strike on a Field of several Ukrainian Mil Mi-8 and Mi-17 Transport Helicopters landed near the Frontline in the Donetsk Region of Eastern Ukraine, with at least 2 of the Helicopters being Destroyed;… pic.twitter.com/cIeAspjrTz
— OSINTdefender (@sentdefender) March 13, 2024