対するウクライナは支援諸国からの派兵は期待できず、ほかの援助もあまり当てにできない。ドイツでは、苦境が深まっているオラフ・ショルツ首相の与党が、ウクライナへの30億ユーロ(約4900億円)規模の追加支援の承認を拒んでいる。米国のドナルド・トランプ新政権は対外開発援助を90日間凍結したほか、その戦略家たちは欧州での米軍の活動縮小を検討しているとも伝えられる。
ジョー・バイデン前米大統領が承認した最後の援助がウクライナに届いたあと、ウクライナの戦争努力に対する米国の支援には長い空白が生じるおそれがある。ドイツからの支援は来月の総選挙の結果に左右されるだろう。
クルスク州で10日ほど前に繰り広げられた8時間におよぶ戦闘は、ウクライナ軍の特殊部隊の撤退で終わったにせよ、攻撃側の北朝鮮軍部隊に大きな損害を与えることはできたとみられる。だが、次の戦闘は、支援国からの援助が滞り始めるなか、ウクライナ軍の特殊部隊側にとってそれほど良い終わり方にならない可能性もある。
(forbes.com 原文)