社会の脱炭素化や大気中の二酸化炭素除去のための商業的なソリューションをスタートアップが提供できれば、私たちは壊滅的な気候変動を回避できる可能性があります。
YCではこの分野において「エネルギー関連」、「科学的革新」、「気候適応」、「グリーン・フィンテック」、そして「カーボンアカウンティング&オフセット」の5つ主要なカテゴリーに投資したいと考えています。
この分野でのビジネスチャンスは非常に大きく、ある推計によればEBITDAでおよそ3兆〜10兆ドル(約450兆〜1500兆円)ものビジネス機会が生まれるでしょう。また、近年の法整備により、この市場トレンドはさらに大きく加速することが予想されます。例えばインフレ抑制法により、米国だけで10年間でおよそ8000億ドルが気候変動対策に投じられると推測されています。これは、米国で太陽電池、バッテリー技術、およびEV産業の起爆剤となった2008年の900億ドルの法案と比べて10倍近い額です。
YCでは100社を超える気候変動関連のスタートアップに対し、総額100億ドルを超える出資をしています。気候テックに取り組めるのは、一世代に一度のチャンスなのです。
Coralの投資先における該当企業:
・京都フュージョニアリング
・Zeroboard
・TeraWatt Technology
・Alchemist Material
ユニークリー・ジャパン(国内に特化したイノベーション)
エンタープライズ・ソフトウェアを構築するAI – Harj Taggarエンタープライズ・ソフトウェアの開発は、優秀なプログラマーからは面倒な仕事だと避けられがちです。営業や顧客対応が必要な上に、顧客ごとに微妙に異なる要件やニーズがあるため、すべての顧客を満足させようと思ったらソフトウェアの複雑化や肥大化が避けられないからです。
しかし、もしAIがエンタープライズ・ソフトウェアの作り方や売り方を変えられるとしたらどうでしょうか。そもそも、どの顧客も基本的なニーズは共通していて、細かい部分をカスタマイズしてほしいだけなのです。
AIはコードを書くのが得意で、特に既存のコードベースから学習させれば非常に優秀です。例えば最初に基本のスタータープロダクトを提供するだけで、あとは顧客自身がAIにどのようにカスタマイズしてほしいかを伝えれば残りはAIがやってくれるとしたら、従来の長い販売サイクルを大幅に短縮できるでしょう。将来的には、どの企業も独自のカスタムERPやCRM、HRISを持てるようになり、自社の変化に合わせてそれらが常に更新され続けるようなシステムがスタンダードになるかもしれません。
このようにAIを前提として設計されたプロダクトなら、大手の既存企業の優位性さえもくつがえせるかもしれません。大手企業が単純にコピーしようと思っても、肥大化した既存のソフトウェアに機能を追加するだけでは到底勝てないからです。ソフトウェアの構築方法に対するアプローチを根本的に変えなければならなくなるでしょう。
AIのコーディング能力が向上し続ければ、まだ存在しない全く新しいタイプのエンタープライズ・ソフトウェアさえも作れるようになるかもしれません。こうしたAIをつくることは技術的な挑戦としても面白いですし、なによりAIコーディングに興味があるのであればエンタープライズ・ソフトウェアが最も収益性の高い分野として狙い目です。
もしあなたが起業家、またはこれから起業しようと考えていて、これらの分野で何かをつくることに興味がありましたら、ぜひCoral Capitalまでご連絡ください。ちょうど今、新オフィスへの移転を記念して2カ月間の「対面オフィスアワー」を開催しています。コーヒーを飲みながら一緒にブレインストーミングしてみたいという方は、ぜひこちらからお問い合わせください!