Y Combinatorが公開した投資テーマでCoralと共通するものは?

Y Combinator(YC)が最新の「Request for Startups」リストを公開しました。「スタートアップに取り組んでほしいこと」と題されたこのリストは、YCが特に投資したいと考えているスタートアップ分野を公開する内容となっています。世界中の数多くのスタートアップを見てきたYCが注目している分野がわかるので、毎回非常に参考になります。もちろん、リストにあるからといって実際に大きな市場機会が得られるとは限りませんが、良いヒントにはなるでしょう。

Coral Capitalでは「Why Japan?」という視点を常に持つようにしています。そこで、今回YCが取り上げた分野からも「Why Japan?」に関連するものをピックアップし、Coralの3つのコア投資テーマにあてはめてみました。参考として、YCのリストの翻訳も以下に掲載します。


ジャパン・カテゴリーリーダー(海外のコンセプトを、日本にローカライズ)

空間コンピューティング – Diana Hu

新たなパーソナル・コンピューティング・プラットフォームとしてのAR・VR技術は10年以上も前から研究されています。しかし、その実現が現実的になってきたのはつい最近のことで、Apple Vision ProやMeta Quest 3が発売されてからです。ユーザーエクスペリエンスが改善され、レンダリング能力が向上し、ハンドアイトラッキング機能も劇的に改善されました。しかし、課題はまだ残っています。

YCではこれらのデバイス向けソフトウェアの分野で、ゲームに留まらない様々なユースケースの実用的なソリューションを生み出すスタートアップ企業が創出されることを期待しています。特にこの分野では最良のユースケースやUX/UIのベストプラクティスを見つけることなど、取り組むべき課題がまだたくさんあります。その最先端で活躍する起業家と協力することを楽しみにしています。
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文=James Riney

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