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2024.03.28 09:15

Y Combinatorが公開した投資テーマでCoralと共通するものは?

LLMによるレガシー企業におけるバックオフィス業務の自動化 – Tom Blomfield
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大体の古くからある大企業には、まだ自動化が進んでいない部門が存在し、たくさんの人たちが手作業で業務にあたっています。「バックオフィス業務」と呼ばれるように、表舞台からは隠されているため、私たちのようなエンドユーザーが日常生活で直接関わることはあまりありません。

多くの場合、これらの作業には多少なりとも曖昧な部分があって、LLM以前はそれが自動化を非常に困難にしていました。それ以外にも、そもそもソフトウェア・エンジニアがその業務プロセスに触れる機会がなかったため、これまで自動化が真剣に検討されてこなかったというケースもあります。その結果、何十年も前と変わらない方法で同じ作業を繰り返している人たちが今もたくさんいるのです。

LLMは、つい最近までは不可能だった方法で、手作業で行われてきたプロセス全体を自動化できます。特に言語的な曖昧さがあったり、ある程度の主観的な評価が必要な場合において、LLMはその真価を発揮します。
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例えば、以下のようなソリューションが考えられます:

・カスタマーサービスのチャットにおける品質保証およびコンプライアンス評価
・医療機関のレセプト請求における請求コードの入力や請求額の計算
・住宅ローンやビジネスローンの審査
・取引モニタリングや制裁スクリーニング、マネーロンダリング防止調査
・自動車販売に関わる各種の申請手続き

このようなバックオフィスプロセスに触れたことがないという点が、多くのソフトウェア・エンジニアにとってはネックとなるでしょう。取り組むべき業務プロセスを見つけ、理解することがこの分野において最大のハードルかもしれません。

ヘルスケア向けマネージドサービス組織(MSO)– Surbhi Sarna

アメリカでは今、プライベート・エクイティ(PE)によって国内の大小さまざまな民間クリニックが買収されています。その結果、医療従事者は医療費として請求している額のほんの一部しか報酬として受け取れなくなり、若手の医療従事者の低賃金と過重労働が問題となっています。これはクリニックの収益の大部分が経費に消えるか、オーナーであるPEの利益になってしまうからです。

そこで、PEへの売却に代わる選択肢として新たに登場したのが、「MSO(マネージド・サービス・オーガニゼーション)」というビジネスモデルです。

MSOモデルでは医師によるクリニック経営を支えるために、①請求やスケジューリングなどのバックオフィス業務を処理できるソフトウェアを提供し、②患者を紹介するネットワークを提供します。

PEのオーナーが提供する利点も、これらと基本的に変わりません。しかしMSOモデルに参加すれば、小規模な診療所を医師として自ら経営し続けながらも、PEの巨大クリニックグループと互角に戦うことができるようになります。

YCでは様々な医療分野でこのMSOに取り組むスタートアップに投資してきました。例えば Nourish(栄養士)やLunaJoy(女性向けメンタルヘルス)、Finni Health(子ども向け自閉症ケア)などです。私たちは、これからもヘルスケアのあらゆる分野にわたってこのMSOモデルに投資していきたいと考えています。
次ページ > エンタープライズ・ソフトウェアを統合する次世代型ソリューション

文=James Riney

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