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2024.01.22 12:30

クラシック音楽の感動を身近なものに ピアニスト角野隼斗が語るアップルの新音楽アプリ

「クラシックの演奏家は過去の偉大な作曲家と徹底的に向き合うことが求められます。ともすると現代に生きているということを忘れて、自分と作曲家だけの世界にこもってしまうことが私もあるのですが、その姿勢が自己満足のようなものになってはいけないということは常々心がけています。私のコンサートにチケットを買って足を運んでくれたり、時間を割いてYouTubeの演奏を視聴してくれる人たちがいて成り立っているものですから」

角野氏はクラシックをより身近な音楽として感じてもらうため、ファンの思いと向き合いながら演奏に気持ちをこめることを大切にしてきたという

角野はクラシックをより身近に感じられる音楽にしたいという思いから、ピアノを演奏するときにはいつも聴衆であるファンの存在を意識することを大切にしているという

同世代の音楽ファンにクラシックの魅力を伝える際に、角野氏が特に気を配っていることがある。

「同世代から、私よりも若い学生の人たちにもクラシック音楽の魅力をもっと知ってほしいという思いを強く持っています。クラシック音楽の場合、例えば複数の楽章で構成される交響曲のように尺が長い作品も多くあります。若い人たちの多くは様々な情報があふれる現代の生活を忙しく過ごしているので、いきなり尺の長いコンテンツを聴くことにためらってしまうかもしれません。例えば、ある有名なフレーズを含む楽章だけを集めたプレイリストのようなものが、若い人たちがクラシック音楽に興味を持つきっかけとなることもあるはずです。作曲家だけでなく、演奏家にオーケストラ、楽器など自分が興味を抱いた視点から500万以上の楽曲が揃うカタログにアクセスできることもまたApple Music Classicalの他にない魅力です。クラシック音楽の世界に入門したい人たちにもおすすめします」

角野隼斗氏は2024年の1月から全国23都市を巡るコンサートツアー「KEYS」に挑む。

「グランドピアノにアップライトピアノ、ピアニカ、トイピアノなど多様な鍵盤(KEYS)を演奏します。プログラム構成はバッハ、モーツァルトに始まり、私のオリジナルの作品を演奏して、後半のガーシュインとラヴェルまで盛りだくさんです。通常はオーケストラが演奏する作品を私が1人で、鍵盤だけで演奏することにもチャレンジします。先にYouTubeで始めていたことですが、本格的なリサイタルで演奏する機会はこれが初めて。どんなステージになるのか私自身もすごく楽しみにしています」

角野氏による生のピアノ演奏と、Apple Music Classicalの配信を聴き比べられる絶好の機会を楽しみたい。

連載:デジタル・トレンド・ハンズオン
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編集=安井克至

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