健康

2023.09.18 13:00

便秘や下痢が続く……過敏性腸症候群かも? まずは「うんちの観察」を

Getty Images

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生理周期によって便秘になりがち。ストレスを感じると下痢になる……。なんとなく便秘や下痢といった腸の不調を感じている人も少なくないと思います。

「うんちを観察するだけで、腸の調子がよくなる」と話すのは、自身も長年下痢に悩まされてきたという、腸活アプリ「ウンログ」顧問の中島のりゆきさん。

心も体もスッキリ、腸内環境を整えるためにできることとは? 心身を健やかに保つ「うんちと腸活」にまつわる話を中島さんにたっぷり伺いました。

下痢が続いてなんとなく不調。「過敏性腸症候群(IBS)」かも?

——中島さんは長年、腸の不調に悩まされてきたとのことですが、そのご経験からお聞かせいただけますか?

はい。幼い頃からお腹が弱く、10代の頃はカップラーメンやファーストフードを食べると必ず下痢をしていました。社会人になった20代は、仕事のストレスも重なって下痢が慢性化しちゃって。通勤中に腹痛で途中下車は日常茶飯事でした。3回ほど胃や大腸の内視鏡検査もしたんですが原因はわからず……。お腹が張っておならが頻繁に出るので、音を立てずにガスを出す方法を編み出しました(笑)。

30代になって、仕事の責任とともにストレスも膨らんで、体を壊しまして。34歳で逆流性食道炎を発症し、4カ月くらい素うどん以外食べられなかったんですが、それでも下痢をする。さらに、37歳で大腸憩室炎と虫垂炎、いわゆる盲腸になって入院したんです。

——ひええ、かなりハードな日常が続いていたのですね。その状況を改善するための糸口はどうやって見つけたのでしょう?

入院をしていたときに毎日うんちの状態を聞かれるんですが、まったく覚えてなくて。「ウンログ」の創業者の一人が元上司だったので、そのタイミングで思い出して、アプリで記録をつけ始めたんです。

入院した際に、腸内環境が荒れ過ぎていたので、抗生物質を投与して腸内細菌を殺して、有用菌を投与する治療を行ったんですね。腸内環境を強制的に整えたあとに、毎日うんちを観察して記録していった。

そしたら「腸活」に対する意識が高まって、状態が少しずつ改善していったんです。すごいツールだ!と、半年後にはウンログを手伝うようになりました。

ウンログの仕事でうんちの専門家に話を聞く機会があって、そこで「過敏性腸症候群(IBS)」という病気に罹患している可能性に気づいたんです。IBSは腸に異常がないにも関わらず、便秘や下痢が数カ月以上続く疾患の総称です。

検査をしてもポリープや炎症など原因となる異常がないのに、症状があれば確定診断になる。しかも、逆流性食道炎も憩室炎、盲腸もIBSの人が併発しやすい病気だという。改めて内視鏡の検査をしたら異常がなかったので、確定診断で、自分がIBSという病気であることがわかりました。39歳にして、やっと。
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文=徳 瑠里香 イラスト=遠藤光太

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