なぜなら土星はまもなく、2023年で最も明るくなる最適の位置にくるからだ。日本時間2023年8月27日日曜日、太陽から6番目の惑星は「衝」を迎える。
惑星ウォッチャーにとってこの日が大切なのは、土星が今後数週間、最適な位置で最も明るく輝くからだけでなく、一晩中見ることができるからだ。
2023年、最も明るく最も美しい土星を見るために必要なこと次のとおりだ。
土星の「衝」とは何か
土星の衝は、地球が土星と太陽の中間を通過する時に起きる。土星が29.4年かかって太陽を公転するのに対して、地球はわずか1年で公転する。このため、その位置関係になる現象は378日(54週間)に1回起きることになる。土星の動きが遅いということは、その378日の間に土星は太陽を1/29しか周回していないことを意味している。そのため、夜空に見える土星の位置は数年間ほぼ変わらない。
外惑星である火星、木星、土星、天王星および海王星はいずれも衝になるが、公転が比較的速い(687日)火星は、26カ月ごとに衝になる。それ以外の惑星はほぼ毎年、衝になる。
太陽と土星の間に地球があるという位置関係は、土星が100%照らされていることを意味している。このため衝の時の土星は378日の中で最も大きく、最も明るく見える。