宇宙

2023.08.22 14:30

今週「衝」を迎える土星、最も大きく明るい星とリングを見る方法

2023年8月28日、土星は地球にもっとも近づき、ひと晩中夜空に昇っている(Getty Images)

2023年8月28日、土星は地球にもっとも近づき、ひと晩中夜空に昇っている(Getty Images)

土星の美しい環を自分の目で見てみたい、あるいはもう一度見たいと思っている人は、今こそ小型望遠鏡を持っている友達を探す時だ。

なぜなら土星はまもなく、2023年で最も明るくなる最適の位置にくるからだ。日本時間2023年8月27日日曜日、太陽から6番目の惑星は「衝」を迎える。

惑星ウォッチャーにとってこの日が大切なのは、土星が今後数週間、最適な位置で最も明るく輝くからだけでなく、一晩中見ることができるからだ。

2023年、最も明るく最も美しい土星を見るために必要なこと次のとおりだ。

土星の「衝」とは何か

土星の衝は、地球が土星と太陽の中間を通過する時に起きる。土星が29.4年かかって太陽を公転するのに対して、地球はわずか1年で公転する。このため、その位置関係になる現象は378日(54週間)に1回起きることになる。

土星の動きが遅いということは、その378日の間に土星は太陽を1/29しか周回していないことを意味している。そのため、夜空に見える土星の位置は数年間ほぼ変わらない。

外惑星である火星、木星、土星、天王星および海王星はいずれも衝になるが、公転が比較的速い(687日)火星は、26カ月ごとに衝になる。それ以外の惑星はほぼ毎年、衝になる。

太陽と土星の間に地球があるという位置関係は、土星が100%照らされていることを意味している。このため衝の時の土星は378日の中で最も大きく、最も明るく見える。

土星の「衝」を見るべき時

今年の土星の衝は8月27日に起きるが、実質的にはその前後数週間、今年最高の「環のある惑星」を見ることができる。だから、今すぐ見に行こう!
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翻訳=高橋信夫

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