宇宙

2023.08.22 14:30

今週「衝」を迎える土星、最も大きく明るい星とリングを見る方法

土星を「衝」に見るべき理由

「衝」は1年で最も土星を見るのに適した時だ。その理由は以下のとおりだ。

・土星とその環が1年で最も明るくなり、0.4等級で輝く
・地球に最も近づくため、土星(19秒角)とその環(44秒角)の見かけの大きさが1年で最も大きい
・ひと晩中夜空にあり、日没に昇り、日の出に沈む。
・「土星の出」と「土星の入り」を見ることができる。各地での正確な時刻はこちらでわかる。

NASAのハッブル宇宙望遠鏡が撮影した土星(NASA, ESA, and Amy Simon (NASA-GSFC); Image Processing: Alyssa Pagan (STScI))NASAのハッブル宇宙望遠鏡が撮影した土星(NASA, ESA, and Amy Simon (NASA-GSFC); Image Processing: Alyssa Pagan (STScI))

夜空で土星を見つける方法

現在、土星は北半球の南の空、みずがめ座の中にある。開けた南の地平線があれば、明るく黄色っぽく輝く光を簡単に見つけられるはずだ。

夜がふけるにつれ、土星は空高く昇っていくが、北半球の中緯度地域では、さほど高くへは行かない。

土星の環を見るには

土星は衝の時でも地球から約13億km離れているため、環を見るためには望遠鏡が必要だ。小さな望遠鏡でも見ることはできるが、より良い光景を見るには150mm以上の口径の望遠鏡があるとなおよい。

土星の環は、天体望遠鏡で見る最も驚きの光景の1つだが、現在地球から見える土星の環は、日々細くなっていき、2025年に真横から見ることになるとほとんど消失する。それ以降、環は再び大きく開きはじめる。

土星が「衝」になる日

今後数年間、土星が「衝」になる日は以下のとおりだ。2032年は「クリスマス・イブに土星が衝」になるすばらしい年になる。2033年には衝がない。

・2024年9月8日
・2025年9月25日
・2026年10月4日
・2027年10月17日
・2028年10月30日
・2029年11月12日
・2030年11月27日
・2031年12月11日
・2032年12月24日
・2034年1月7日

forbes.com 原文

翻訳=高橋信夫

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