宇宙

2023.06.29 18:30

目指すは宇宙市場の窓口! ElevationSpaceに聞く宇宙実験・実証ビジネス

多様なメンバーとともに

せりか:他社と比べたときのElevationSpaceさんの強みはどこだと考えていらっしゃいますか。

武藤さん:やはり、世界で唯一、小型衛星の制御再突入・回収を行った機関であるJAXAとの共同研究や連携が強いことだと思います! 例えば、JAXAでHTVに搭載する小型回収カプセルのプロジェクトを率いていた渡邉泰秀先生が当社の技術顧問として参画していたり、小惑星のサンプルを地球に届けた探査機「はやぶさ」と「はやぶさ2」の開発に携わっていた大気圏再突入技術の第一人者とも言える研究者である藤田和央さんがElevationSpaceに社員としてジョインしています。

もちろん技術者や研究者だけでなく、営業やビジネス開発、マネジメント、コーポレートのメンバーも多彩です。ElevationSpaceはCEOの小林稜平が東北大学大学院在学中に創業した会社ですが、年齢層は20代から50代まで、様々なバックグラウンドを持った人材が集まっています。

会社のバリューのひとつに「Who Dares Wins(敢えて挑んだものが克つ)」というのがあるのですが、これはイギリスの特殊空挺部隊のモットーを参考にしていて、私たちの姿にぴったりだなと思います。ElevationSpaceが目指していることはすごく挑戦的ですが、メンバー一人ひとりがパッションを持って、どうすれば実現できるかを考えているのは会社の素敵なところですね。

せりか:ところで、武藤さんはどういう経緯でElevationSpaceに入社されたのですか。

武藤さん:私はもともと東北大学の職員で、卒業生の小林さんにインタビューをしたことがきっかけとなり、ElevationSpaceと出会いました。そのときは「学生で起業するなんてすごい」「宇宙か〜」なんて思っていました。当時は下の子どもが保育園を卒園するタイミングで、何か専門性を持てるように働き方を変えたいと考えていた時期でした。それでElevationSpaceの採用募集を見てみると、ちょうどコーポレートの募集があったのでお世話になることになりました。いまは広報を担当しています。

やっぱりスタートアップは「私たちが歴史の1ページ目を作っている」という感じがしますね。自分たちがやりたいように、会社が向かっていきたい方向に、一歩を踏み出している感覚は楽しいなと思えます!
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