経済

2023.06.06 13:00

ツイッターの米国での広告売上は前年比59%減、NYTが報道

マスクは、ツイッターを買収して間もなく、一度禁止されたアカウントの復活や、投稿のモデレーションルールの一部変更、スタッフの大幅な削減、認証バッジのサブスクリプションサービスの開始など、プラットフォームに対する幅広い変更を試している。NYTによると、ツイッターの一部の社員は、物議を醸す投稿の隣に広告が掲載される可能性に直面した広告主が、広告の引き上げを検討したという説を信じているという。また、食品メーカーのケロッグなどの一部の企業は、ツイッターの方向性が把握できるまでの間、新規の出稿を控えると述べている。

マスクがツイッターの新CEOに選んだリンダ・ヤッカリーノは、以前NBCユニバーサルで広告営業のトップを務めた経験があり、マスクがツイッターの将来の成功のために広告が重要な役割を果たすと考えていることが伺える。

相次ぐ幹部の辞職

ツイッターは先週末に広告とコンテンツモデレーションを担当する2人の幹部を失った。同社のトラスト&セーフティ部門の責任者のエラ・アーウィン(Ella Irwin)はコンテンツのモデレーションを担当していたが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の取材に彼女は、自身の退社の原因の一端に、ジェンダー問題を扱った映画に対するツイッターの対応をめぐる論争があったと述べている。

また、アーウィンが退社した直後に、彼女の直属の部下でツイッターのブランドセーフティと広告クオリティの責任者を務めていたA.J.ブラウンも辞職した。ツイッターは先週、トランスジェンダーに関する保守的なドキュメンタリー映画の宣伝を抑制しようとしたとの批判に直面していた。マスクはこの措置が「間違いだった」とツイートし、そのようなコンテンツに与えられる唯一の制限は、「広告の隣に置かないことだ」と述べていた。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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