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2025.03.28 11:00

Netflix人気ドラマ『アドレセンス』、史上最多の「2週間で6630万回再生」獲得

Ben Blackall/Netflix

Ben Blackall/Netflix

Netflixには何百もの犯罪ドラマがラインナップされているが、4エピソードのミニシリーズ『アドレセンス』がここまでブレイクするとは誰も想像していなかっただろう。Netflixで最も視聴されたシリーズのひとつになろうとしている『アドレセンス』は、すでにある記録を樹立した。

『アドレセンス』の公開後2週間における視聴回数は6630万回を記録し、これはNetflixのリミテッドシリーズとしては史上最多である。Netflixの他の人気ドラマである『クイーンズ・ギャンビット』も比較的長い期間をかけて高い視聴回数を獲得したが、『アドレセンス』は最初の2週間でその記録を上回った。

直近の発表において、『アドレセンス』は2位の『ザ・レジデンス』の8倍近い視聴回数を記録しており、このままトップ10ランキングで首位を獲得しそうだ(同ランキングでは『WWE Monday Night Raw』は除外)。また、歴代トップ10ランキングに入るのも確実だろう。現在、歴代トップ10ランキングにおける第10位は、9380万回再生を記録した『ブリジャートン家』シーズン2だが、これは公開後3カ月間で獲得した数字だ。6位の『ブリジャートン家』シーズン3は約1億600万回再生、5位の『クイーンズ・ギャンビット』は約1億1200万回再生となっている。

もし『アドレセンス』が歴代トップ10に入れば、Rotten Tomatoesの99%というスコアが『クイーンズ・ギャンビット』の96%を上回り、全リスト中最も評価の高いドラマとなる。他のドラマも人気だが、それほどの高評価はどの作品も得ていない。『アドレセンス』に対する否定的な批評は、ザ・ニューヨーカー誌のインクー・カンからの1件のみだ。わずかに満点に届かなかったのはやや悔しいことだろう。

なぜ『アドレセンス』はこれほどまでに人気なのだろうか? それは、この作品が見事なものだからだろう。演技の面でもそうだが、それ以上に重要なのは、1時間の各エピソードが切れ目のないワンカットで構成されているという、技術的な偉業を成し遂げたことである。その偉業には、脚本全体をミスなしで演じなければならない俳優陣と、大きな挑戦をした撮影クルーの両方が含まれている。その中でも最も印象的なエピソードは、この作品がドラマ初出演となる新人俳優のオーウェン・クーパー(ジェイミー・ミラー役)が、ほぼ丸々1時間出ずっぱりだったエピソードだろう。彼は本当にこの役を見事に演じきった。

『アドレセンス』は、まさに見事と言うべき作品であり、批評家からの高い評価や、視聴回数がそれを物語っている。今後数週間の内に、この作品が歴代トップ10にどれだけ食い込めるかが楽しみだ。

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Netflixドラマ『アドレセンス』は、はたして本当に「ワンカット撮影」なのか?

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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