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2023.03.30 08:10

低所得者層が牽引するインドのEコマース リーディングカンパニー3社

Getty Images

リーディングカンパニー

インドのオンライン小売市場における上位3社を以下に紹介します。

Amazon

Amazon Seller ServicesはAmazon Indiaのマーケットプレイス部門であり、米国のテクノロジーおよびEコマース大手Amazonの完全子会社です。Amazon Seller Servicesには110万人以上の出品者がおり、様々なカテゴリーの商品を販売しています。同社の2022年度の売上高は前年比32%増の2146億ルピー(約29億米ドル)、また、同期間の損失は23%減の365億ルピー(4億9240万米ドル)でした。
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AmazonのインドカントリーマネージャーであるManish Tiwary氏によると、同社は今後数年間でインドの販売者及びプライム会員への取り組みを強化する予定だといいます。そのためにも、販売エコシステム強化のためにインフラの規模を拡大させ、地方の町や村を含む全国各地の販売者がインド全土の消費者に商品を販売できるようにしています。また、即日配送サービスをインドの14都市から2022年には50都市に拡大させています。

Flipkart

Walmart傘下のEコマース企業Flipkartは、80以上のカテゴリーで1億5千万以上の商品を販売する大手Eコマースマーケットプレイスです。Flipkartは、何百万もの事業者や消費者がインドのEコマースに参入できるサポートを行い、現在、4億人以上の登録者数がいます。

同社のマーケットプレイス部門であるFlipkart Internet Private Limitedは、2022年度の売上高が前年比31%増の106億ルピー(14億米ドル)だったと発表しています。しかし、同期間の損失は51%拡大し、4360万ルピー(5億8860万米ドル)となりました。

Flipkartは同分野における競争に挑むため、2023年末までに食料品およびお値打ち品ECプラットフォーム「Shopsy」の規模を拡大する計画であることを明言しています。その一環として、2022年12月には同プラットフォームに2つの地域言語を追加し、リーチを強化し、より多くの消費者をターゲットにしています。
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さらに、メタバースの先駆者としても動き始めており、2022年12月にはイーサリアムベースのブロックチェーン・プラットフォームのPolygonと協力し、インドにおける「Web3およびメタバースにおけるEコマースのための研究開発」に注力する「ブロックチェーン・エココマース・センター・オブ・エクセレンス」を開発しました。

BigBasket

BigBasket(Innovative Retail Concepts)は、インド最大級の食料品オンライン小売企業の1つです。同社は2021年5月28日にTata Digitalとの取引を終了し、Tata DigitalはBigBasketの株式の64.3%を取得しました。その後、Tata DigitalはBigBasketに2億ドルの一次資本を注入し、買収後の評価額は20億ドルとなっています。

Big Basketは、1万8000以上の商品と1000以上のブランドを取り揃え、インドの25以上の都市で展開しています。2022年度の売上高は前年比17%増の712億ルピー(9億6070万米ドル)を記録し、主に食料品と家庭用品が成長を後押ししています。

今後は、2023年度にGMVが30%増の1300億ルピー(18億米ドル)になることが予想されます。また、2023年末までにオフライン事業の規模を拡大する計画で、実店舗であるFreshoを90拠点から600拠点以上に拡大することを目指しています。

今後の注目テーマ

Eコマースの競争は、特に価格帯別で激化する

RedSeerによると、インドの2022年の10月のフェスティバルシーズンにおけるトップはFlipkartで、GMVシェアは62%でした。次いでAmazonが26%でしたが、注文件数では、ソーシャルコマースの再販マーケットプレイスMeeshoが21%のシェアでAmazonを上回りました。これは、その他のEコマースプレイヤーにとって、大都市やTier1都市以外の市場への進出が、市場シェアを獲得する機会があることを示しています。
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文=RxR Innovation Initiative

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