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2023.03.30 08:10

低所得者層が牽引するインドのEコマース リーディングカンパニー3社

Getty Images

・Meeshoは、純粋なソーシャルコマース・プラットフォームからEコマース・ポータルへと移行しつつあります。その一方で、消費者に手頃な価格帯の商品を提供することにも注力しています。2022年には前年比135%の成長を遂げ、Tier2やTier3都市だけでなく、大都市圏やTier1都市の価格重視の消費者が成長を後押ししました。
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インドのコングロマリットであるReliance IndustriesとTata Groupも、それぞれJioMartとTata Digitalのプラットフォームを通じて、Eコマース分野で存在感を強めています。

・JioMartは食料品をメインとしたプラットフォームとしてスタートしましたが、現在ではアパレル、美容品、家電製品、家庭用品など様々なカテゴリーの商品を提供するEコマースマーケットへと徐々に変化しています。

Eコマースでの存在感を強化するため、Tata Groupは最近、高級EコマースプラットフォームTata Cliqを運営するTata UniStoreの持ち株をデジタル部門のTata Digitalに移管しました。
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これにより、Tata Digitalは、スーパーアプリのTata Neuや電子食料品店のBigBasket、家電チェーンのCromaなどのオンラインショッピング事業を行うTataの単独事業体となりました。Tataは2022年12月にTata UniStoreに1600万ルピーを出資し、Eコマース事業への投資を継続しています。

このように、インドでは新規参入企業も既存企業も積極的にEコマース戦略を展開しており、2023年以降も競争が大幅に激化することが予想されます。

パーソナライズ体験のための新興技術

インドのEコマース企業は、消費者がより良い商品を発見し購入することができるように、テクノロジーを駆使したショッピング体験の提供にますます力を入れています。

・BBD2022の期間中、Flipkartは画像検索、動画による商品カタログ、バーチャル試着ツール、人工知能(AI)対応パーソナライズオプションなど、テクノロジーを駆使したサービスを提供しました。

・また、FlipkartはAIを活用したパーソナライゼーション・オプションを活用し、1億5000万件以上のパーソナライズされたAI作成のWhatsAppメッセージで、購入履歴に合致するお買い得商品を顧客へ送信するなど、消費者との関わりを向上させました。

そして、オンラインプレイヤーが消費者エンゲージメントを高めるために新たな方法を模索する中、ショッピング可能なライブストリームがインドで勢いを増しています。ブランドはライブストリームを活用することで、双方向のコミュニケーションを通じて消費者とより深いつながりを形成し、売上向上につなげることができます。

・2022年、Flipkartはプラットフォームに「Flipkart Feed」を新たに追加し、インフルエンサーやセレブがファンやフォロワーと商品を共有し、購入へのリンクを貼ることができるようにしました。また、同社によると、BBD2022の期間中、ビデオコマース機能を活用して、160以上のライブショッピングイベントを開催し、合計で450万回以上の視聴を獲得したといいます。

・MyntraのBig Fashion Festival(BFF)2022では、ソーシャルメディアキャンペーンを活用し、すべてのキャンペーンで7億7500万回以上の視聴回数と2500万回を超えるエンゲージメントを獲得しました。同イベントでは450のライブストリームが行われ、Business Standardによれば、100万回以上の視聴回数を記録しました。

・Amazon Indiaは、GIF2022の期間中、アプリ内のライブショッピング機能であるAmazon Liveを通じて、ショッピング可能なライブストリームを配信し、インフルエンサーを通じてエンゲージメントを高めました。また、150人以上のコンテンツクリエイターと協力し、毎日15のライブストリームを配信しました。

今後、大手Eコマース企業はますますショッピングフェスティバルやセールイベントでライブストリームを活用し、没入感のあるショッピング体験で消費者を魅了するでしょう。
次ページ > オンラインショッピングイベントではどんな傾向が?

文=RxR Innovation Initiative

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