長年寄り添っているワードローブの筆頭格、ディッキーズ。それとわかるデザインでありながら黒子役にも回ることができ、故に万能でもある。特に“ブラック”はその傾向がことさら強い。
もちろんこれからもずっと一緒だが、“ナウ”はどんな具合に着こなすのが正解か。街の洒落者たちの回答はこうだ。
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(1)個性派の主役を引き立てる匿名的な安心感

出水壮明さん(38歳)
バッファローチェックの生みの親、ウールリッチ。ハンティングの際、ハンター同士で誤射しないよう視認性の高い赤×黒のチェック柄を開発したのがその起源だとされている。
そんな超主役級のシャツジャケットを足元から支えているのがブラックのディッキーズだ。その匿名的デザインによる安心感が、バッファローチェックやジョージコックスという個性派が躍動するエンジンとなる。

(2)黒子役でも光るディッキーズシルエット

石渡 俊さん(32歳)
ウールのチェックシャツジャケットにブルーのシャツを重ね着。色鮮やかで、ボタンの開け具合も開放感があって全体的に軽やかな印象に仕上がっている。
一方、ディッキーズのパンツと革靴、そしてインナーのニットはブラックで揃え、黒子的な起用法を徹底。だがそこはさすがディッキーズ、この程よくゆったりしたシルエットが絶妙に格好いい!

(3)上品な大人のブラックコーデを下支え

ミヤワキダイスケさん(41歳)
キャプテンサンシャインの定番トラベラーコートにオーラリーのスウェット。主張こそ控えめだが見るからに上質&上品で、いい大人の余裕が覗く。
そこに合わせたのが黒ディッキーズ。レングスはワンクッションに留め、コーデで唯一“白”を含んだニューバランスを強調。黒を貴重としたコーデにヌケを作り、足取り軽やかなコートスタイルを完成させた。
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最強のバイプレイヤー、ディッキーズ。その懐の深さを改めて実感した次第。もし現在のワードローブから外れているのであれば、とりあえず一本用意しておくと、何かと便利に違いない。ぜひ。
(この記事はOCEANSより転載しています)