ビジネス

2022.11.10 08:20

米インスタントデリバリー市場に逆風 「つくりたて惣菜」で差別化も

Getty Images


3. 小売業者との提携によるビジネスモデルの改善


インスタント配送企業は、従来の食料品小売業者と提携し、支出の削減と現在の運営モデルの効率改善を図っています。
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・英国の多国籍食料品・生活雑貨小売企業のTescoは、2021年10月にドイツに本拠を置くGorillasとの商業パートナーシップを発表した。この提携で、Tescoはロンドン地域の複数の店舗にGorillasのマイクロ倉庫を併設し、Gorillasにより特定の商品を10分以内に配送するサービスを開始した。

また、GorillasはTescoの店内で、キッチン用品など、現在ほとんどオンラインで購入されている商品を置いていたスペースを利用することができる。2022年2月、TescoはGorillasとの提携を拡大し、英国マンチェスターで同様のサービスを展開することを発表した。

・2021年のTescoとの提携以来、Gorillasは他の国際的なスーパーマーケットチェーン、Alnatura(ドイツ)、Casino Group(フランス)、Jumbo(オランダ)との提携も発表している。
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・英国のMorrisonsは、2022年3月にGopuffとの複数年契約を発表した。この契約により、英国内の20以上の都市で、アプリを通じてMorrisonsの商品を販売することになる。

・2022年5月、Food RocketはAlimentation-Couche Tardと提携し、シカゴにコンビニエンスストアCircle Kと併設するダークストアをオープンすることを発表した。Food Rocketは、自社製品のほか、隣接するCircle Kの一部商品も15分で配送する予定。

上記のような提携は、インスタントコマース企業にとって、以下のようなメリットがあると思われます。

・ダークストアにとって最適な場所を見つけることができる(GorillasにとってはTesco店舗、Food RocketにとってはCircle Kの店舗を共有するなど)。

・スーパーマーケットチェーンは、提携先のダークストアに直接商品を補充できるため、複数の卸売業者や地元の生産者と交渉するよりも労力が少なく、特に初期段階での効率向上が図れる。

・生鮮品やプライベートブランドなどの商品構成を見直すことで、利益率向上を図ることができる。
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文=RxR Innovation Initiative

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